現役のアパレルショップ店員でありながら、役者としてドラマ、映画、舞台で活躍するゆうたろうさんインタビュー。前編では洋服好きのゆうたろうさんに衣食住の〈衣〉についてお伺いしました。後編では、〈食〉と〈住〉のお話しをお届けします。
――〈食〉に関して何かこだわりなどはありますか？
『全ラ飯』（2023年4月～放映された「ハダカ×恋×グルメ」の新感覚ラブコメディードラマ）に出演したのをきっかけに料理をするようになりました。そこからは時間ができたら自分で作るようにしています。
家族や友達が来たときにカレーを作ったりとか程度ですけど、季節野菜を取り入れたりして、肉は豚肉。でも、チキンカレーも好き。玄米も炊いたりします。母が玄米が好きで、なんかむしょうに玄米を食べたくなる瞬間があるんですよね。
因みに、おふくろの味は？と聞かれたら「カレー」です。母のカレーは毎回食べても変わらない味。僕が母と同じカレールウで作っても何かが違うんですよね…。
子供の頃、毎週火曜日になると家の近くに八百屋の直売所が販売に来ていたんですけど、母とそこに行って夕飯の献立メニューを一緒に考える時間が好きでした。そんな母は、たまに家に来てくれると絶対にカレーを作ってくれます。
――得意料理はありますか？
前に作っておいしかったのは、無水キーマカレー。水を使わず野菜の水分だけで作るカレーなんですけど、レンチンできるパックに、野菜とひき肉、カレー粉を入れてチンして、一回溶けて混ぜてもう一回チンして。今ってレシピ動画を発信している方が多いじゃないですか。それをちょこちょこ見ながら、これなら自分でも作れそうだなと思って作りました。
ごはんは玄米にして食べたら「おいしい！」ってなりました。玄米とキーマカレーはめちゃくちゃ合いますよ。カレーは一食分だけ作るのが難しいので、量を作って次の日も食べました。
――今後チャレンジしてみたい料理は？
煮物は得意料理じゃなくてもひとつは作れるようになっておきたいですね。肉じゃがとか。
最近は、おいしい塩麹の味噌を手に入れたので味噌汁を作っています。今までは合わせ味噌を使っていたけど、その味噌がなくなったので新しいものを買ってみようと思って。そうしたらすごいおいしくて、味噌でこんなに味が変わるんだとびっくりしました。具材は気分によって変わりますが、最近は厚揚げが好きです。
料理って、わざわざ食材を買いに行ってそんなに慣れてもいないのに作ってっていう…"自分を大切にできている時間"だと思います。誰かが来た時に一緒に作って一緒食べる行為自体、普段当たり前にしていることですけど、やっぱりそれって余裕がないとなかなかできることではないですよね。
こうやって、"自分で作って自分で食べておいしいと思えること"は幸せだな、と。その時間はこれからも大切にしなければと思っています。
――衣食住の衣食ときて、最後は〈住〉について教えてください。
僕は17歳で上京してこれまで3回引っ越しをしています。ここにいたい欲がなくて、今とは違うエリアに行って色々な場所に住んでみたいと思っていたので、これまでは更新タイミングより前に引っ越しをしていました。でも今回、初めて更新したんです！本当は引っ越したかったんですけど今以上の物件に出会えなくて。で、3年目に突入しました。成長したなって感じます（笑）。
――今のご自宅の空間がお気に入りなんですね。
そうですね。住みたいと思っていた街ではないんですけど、住んでみたら居心地がよかった。
ただ、僕の家の上にご家族が住んでいるんですけど、足のこうペタペタという音が…多分4、5歳の子供がいるのかなって。僕は一人暮らしなので上の階の方の生活音が多少気にはなって、でもやめてくださいとかも言えないし。
それで、なんとなく上の階を見てみたんですよ。そうしたらめちゃくちゃ虫取り網があって、「あ、これはクレームを入れてこの子の将来をつぶしちゃだめだ」と思って（笑）。でも、その点も2年耐えたのでもう大丈夫だと思っています。
僕自身、子供の頃に下の階のおじいちゃんに「うるさい！」って怒られた経験もあるので（笑）、近所付き合いも大事にしなきゃいけないなと思いつつ。
ゆうたろう●1998年生まれ、広島県出身。中学卒業後、アパレルショップ「サントニブンノイチ」大阪本店で働き始める。2016年に"かわいすぎる美少年"モデルとして芸能界デビュー。その後は役者として精力的に活動し、映画化もされた『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』や、『来世ではちゃんとします』『全ラ飯』『なれの果ての僕ら』など話題のドラマに出演。2022年公開の映画『僕らはみーんな生きている』では主演を務めた。2023年11月19日（日）・23日（木・祝）にはトレインライドシアター『このレールはドラマチック』に出演予定。
撮影／天日恵美子 ヘア＆メイク／山下光理 取材・文／片桐理恵（暮らしニスタ編集部）
