こんにちは。家事コツ研究員のAikoです。
野菜やパスタをゆででたときに残る「ゆで汁」。普通は捨てちゃいますよね。でも実は、掃除や家事に有効活用できるってご存知ですか。しかも食材の種類によってちょっと驚きの効果もあったりして…早速、詳しく見てみましょう!
▶ギーッと引っ張っても取れない「野菜袋に巻かれているシール」をハサミなしで一発で取る方法♪
ミートソースやオイルソース、ナポリタンなど、パスタを食べたお皿はけっこう激しめに油汚れが付着してますよね。お皿洗いには「パスタのゆで汁」が使えます!
パスタのゆで汁には天然の界面活性成分である「サポニン」が、少量ですが含まれます。サポニンには油を吸収する働きがあり、食器についた油汚れを取れやすくしてくれます。
実際に、パスタを食べたお皿にゆで汁をかけてみると…
油汚れが浮いてきました。
お皿の中のゆで汁を捨てると、パスタソースの油汚れはほとんど取れています。
あとは、ぬるま湯とスポンジで軽く洗えば…
食器用洗剤なしでもお皿の油汚れが落とせました。※油汚れが取れない場合は少量の食器用洗剤で洗いましょう。
パスタのゆで汁は片付けまでとっておき、お皿洗いに再利用!これを習慣にしてしまえば水道代&洗剤の節約にもつながりますよね。
パスタのほかに、野菜のゆで汁にも「サポニン」を含むものがあります。ゆで汁のアクが泡状になっているとサポニンが多い証拠。代表的なものが、じゃがいも、大根、枝豆などで、特に枝豆のゆで汁には多くのサポニンが含まれています。
今回は、じゃがいものゆで汁を使ってキッチンを掃除してみました!
お掃除する際のポイントは「温かい状態のゆで汁を使う」こと。温かいことで汚れが落ちやすくなります。ただし、熱過ぎると排水口や排水パイプを痛めてしまうので「温かいお湯」程度で使ってくださいね。
シンクの汚れが気になっている所に、ゆで汁をかけて、
軽くスポンジでこすってみると…
ザラザラとして白くなっていたシンクの汚れが、
簡単に、きれいに汚れが落とせました。
汚れの程度にもよりますが、排水口のヌメリ掃除にも、ゆで汁が使えます。このときも「温かいお湯」ぐらいの温度のゆで汁を使い、排水口のパーツを外してスポンジやブラシなどでこすり洗いをします。
こすり洗いは面倒…という人でも、ゆで汁を排水口に流すだけでもエコ掃除になっていると思うとちょっと意識が変わりますね(笑)。
ほうれん草のゆで汁には「シュウ酸」が多く含まれています。実は、この「シュウ酸」は染み抜き剤にも含まれている成分。衣類やじゅうたんなどについた、コーヒーやしょう油の水性の染み取りに使えます。
試しに、白いガーゼにコーヒーとしょう油の染みをつけて、ほうれん草のゆで汁で本当に染みが取れるか実験してみました!
染みがついたガーゼを、冷めたほうれん草のゆで汁に入れて、もみこむように、洗います。
それから、水で軽く洗ってから、キッチンぺーパーで水気を取って確認してみると…
コーヒー染みもしょう油染みを、きれいに取れて、真っ白なガーゼに戻っていました!
もし、服やじゅうたんに水性の染み汚れがついてしまったら、ほうれん草のゆで汁を使って染み取りしてみる価値は十分にありそうです。
抜いても抜いてもどんどん生長する雑草。草抜きは大変だし、除草剤を使うと環境に影響しそうで気になりますよね。そんなときも「ゆで汁」の出番です。
実際に、熱いゆで汁をかけてみると…
次の日に、ゆで汁をかけた所を見てみると茶色く枯れていました!
…とはいえ、ゆで汁の熱で根っこまで完全に枯らすのは難しいため、残念ながら雑草は再び生えてきます。でも、ゆで汁の熱で枯れると草が抜きやすくなるので、草取りチャンスにしてくださいね。
また、ゆで汁に「塩分」が含まれている場合は周辺の植物まで塩害で枯れてしまう可能性があるので再利用は避けましょう。
ゆで汁はそのまま捨てずに有効活用すれば、水道代や洗剤の節約になります。ぜひ家事に役立ててくださいね。
文/Aiko