焼き物の街、常滑でクラフト体験。土の温もりと優しい色に癒される陶芸ショップ&工房「TOKONAME STORE」

  • 2025年5月10日
  • ことりっぷ


愛知県常滑市は平安時代からの歴史を持つという焼き物の街。登り窯跡、窯元のショップや工房など、焼き物の街ならではのスポットが点在しています。今回紹介するのは、昔ながらの製法も大切にしながら新しい焼き物を生み出す窯元が開いた、ショップ&体験工房。自分の作品を作りながら、焼き物の魅力に触れてみませんか。
愛知県常滑市は、焼き物に適した良質な赤土が産出することから1000年ほど前から陶器造りが行われてきたという歴史ある街。名鉄常滑駅を降りると、招き猫の巨大な焼き物や煉瓦造りの登り窯など、あちこちに焼き物の街ならではの風景を見ることができます。
ワークショップ小屋では、色や形を選んで自由に作品作りができる常滑焼体験を1日4回開催していて、枠が空いていたら当日予約も可能。気軽に陶芸体験ができると人気を集めています。たたら成型と呼ばれる、型に土を押し当てて成型していくという作り方なので、まずは好みの石膏型を選びましょう。平皿からカップ、お椀など30種類以上の型が並んでいます。
石膏型を選んだら、塊の土を均一な厚みでスライスし、それを石膏型に押し当て成型します。同じ形のものを大量に作ることができる製法です。土が型となじんだら、はみ出た部分の土を切り落とします。この土で取っ手を作ったり、模様を作ったりすることもできます。
スタンプを押して文字や模様をつけたり、抜型で土をくり抜いて張り付けたりして、ぜひ自分だけの作品を作ってみてください。釉薬も7色から選らべ、どれも優しい色合い。乾燥、焼成などの工程を行い約1か月半後に完成します。焼き上がりが楽しみですね。
作品作りを愉しんだら、『山源陶苑』の作品が並ぶギャラリーショップへ。ティーポットやカップ&ソーサーなどを展開するシリーズ「TOKONAME」は、ぽってりとした形とパステルカラーがかわいいですよ。ほかにも常滑焼伝統の技術を生かしながら、今の時代に寄り添った焼き物を販売しています。
お店の一角にはコーヒースタンドもあり、「TOKONAME」シリーズのカップ&ソーサーでコーヒーを提供。実際に使ってその魅力を感じることができます。そのときに一緒に楽しんでほしいのがショップで販売している、「山源陶苑」の甕を型にして焼き上げた「かめぱん」。「山源陶苑」の三代目のお母さんが手作りしているというパンで、塩とさつまいもの2種類があります。
この「かめぱん」の容器となっている甕は、焼き物の土も限りある資源であることを知ってほしいと、お店で回収して再利用するという取り組みを行っています。もちろん、この甕をおうちで再利用して容器や食器として使うのもおすすめです。使い方の提案も公式サイトなどで紹介されていますよ。別売りですが蓋も販売しているので、小さな甕として使うこともできます。

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