なぜ?アーバンリサーチが大阪万博に出店!スペシャル感がすごい「万博限定品」も現地レポ〈CAMPER別注、”声”デザインのシャツなど〉

  • 2025年5月10日
  • CREA WEB

2025年4月13日〜10月13日まで、大阪市の人工島「夢洲」で開催される「大阪・関西万博」。

「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、4月13日に開幕した「大阪・関西万博」。国内と海外各国のパビリオンのほか、民間パビリオンや公募によって選出された民間ブースなどが多数ある中、国内唯一のアパレル出店となっている(※開幕当時)「アーバンリサーチ」に注目!

「アーバンリサーチがなぜ万博に? 」。実際に大阪万博を訪れ、出店の経緯や、気になる万博限定アイテムについて取材しました。


なぜ万博に? アーバンリサーチが目指すこれからへの第一歩


大阪万博会場内「ウォータープラザマーケットプレイス西」にある、アーバンリサーチ店舗。

 日本全国のみならず海外へも展開するアーバンリサーチ。万博開催地となるここ大阪は、アーバンリサーチの創業地であり、今も本社を構えています。その大阪という土地と、サステナブルや地域創生といったブランドが大切に育て発信してきたことと万博の取り組みが合致したことは、今回の万博出店へのきっかけの一つとなっているそう。

 さらに、「アーバンリサーチが今後の事業展開を考える中で、ただのライフスタイルの提案ではなく、よりリアルな経験やアクティビティを提供する企業になっていきたいという思いがあります。それも出店に至った経緯です」と、サステナビリティ推進 シニアチーフの宮 啓明さんは話します。


ロスが少なく再利用可能な3Dプリンターを什器の製作に活用。店内什器の約70%は再生利用可能で、万博終了後に既存店でも使えるようにしている。

店内の壁一面にはスタッフやお客さんのメッセージが。 写真は万博開幕前のもの。

 一般公募を経て、出店が決定したのは、万博開催のわずか半年前。社員一丸となって駆け抜け、無事に開幕日を迎えることができたといいます。

「コロナ禍を乗り越えて、新しいチャレンジをしていくフェーズになったアーバンリサーチのこれまでの集大成と、これから目指したいものや万博をきっかけに挑戦できたことが詰まっている店舗になっています」と、事業本部 THE GOODLAND MARKET 下間祥子さん。アーバンリサーチってこんなこともやっているんだという新しい発見をしてもらえるはず、と期待を寄せます。

遊び心はそのままに一歩先の未来を感じる商品を販売

 アーバンリサーチの万博、略して「アーバン博」に据えたテーマは、“未来に繋がるすごいをシェアする”。


国内アパレル企業での万博出店という前例がない中、試行錯誤しながら作り上げたという「アーバン博」。

サステナブル商品を中心とした、THE GOODLAND MARKET、commpost、JAPAN MADE PROJECTをはじめとするアーバンリサーチ各レーベルのアパレルや生活雑貨を販売。

 店内では、アーバンリサーチらしいストリート感や遊び心はそのままに、新しい技術や持続可能な社会を実現するための技術を活用し、実用的ながら一歩先の未来を感じられるアイテムがずらりと並びます。

“未来に繋がるすごいをシェアする”ために掲げられたのが「ジャポニズム」「テクノロジー」「スーベニア」の3つのカテゴリー。店内には、このカテゴリーのどれかもしくはすべてに該当するアイテムがセレクトされています。


万博限定・期間限定品として登場した「鯉口シャツ」。

 例えば、万博のために製作された「鯉口シャツ」は、日本のお祭り衣装を思わせるデザインや昔からある木綿を使用した「ジャポニズム」、“声をカタチにする”というアイデアを基に声のプリントをデザインに取り入れた「テクノロジー」、そして万博限定というお土産にもぴったりな「スーベニア」と、それぞれの要素を取り入れたアイテムになっています。


ガラス張りの明るい店内には、アーバンリサーチの万博への思いがぎゅっと詰まっている。

「今回の万博はSDGs万博と言われるほどサスティナビリティに関する取り組みが多い。アーバン博に来ていただくことで、すごく先の未来ではないですが、半歩ないし一歩先を考えてサステナブルといったものをファッションを通して今すぐ体験できるお店になっています」と、担当者の宮さんは胸を張ります。

第1期は声、第2期は食...4トピックで展開する期間限定商品も

 アーバン博では会期を4つのトピックに分け、それぞれの期のコンセプトに合わせた限定アイテムも販売されます。


製作に苦労したという「鯉口シャツ」は、その分完成品への思いもひとしお。

 万博開幕直後の第1期は「100 VOICES RECORD / 声をカタチに」を主題に、先ほど紹介した“声”によってデザインされた「鯉口シャツ」がお披露目されました。

「鯉口シャツ」は、事前にスタッフ100名分の“声”を録音し、非物資的な声を生地に記憶させることで物質化。シャツの右上、左部分がそれぞれの“声”。「声の収録がとても大変だった」と担当者の下間さん。全社員の中からAIによって選ばれた100人のスタッフの”声撮り”を早朝から行ったそう。

 以降のコンセプトは、第2弾「WEARABLE FOOD / 食はもうファッションだ」、第3弾「OCEANTECK / 海への愛を」、第4弾「JAPONISMART / JAPONISMを未来へ」。いずれの限定アイテムも追加生産をかける予定はなく、売り切れ次第終了とのこと。


これらは半年間手に取ることができる、万博限定アイテムの数々。ミャクミャクを彷彿とさせるデザインでお土産にも喜ばれそう。

 まだ第2弾以降の限定アイテムは明かされていませんが、神戸に本社を置く「UCC上島珈琲」とのコラボが展開されるそう! いつ来ても、もし万博に何度か足を運ぶことがあっても、“その時だけ”のアイテムとの出会いを楽しむことができます。

万博限定やブランドコラボなど! イチオシの商品ラインアップ

「鯉口シャツ」のほかにもチェックしたいアイテムが多数。大阪万博を訪れた記念に、お土産に、イチオシの商品をピックアップしました。

CAMPERの別注アイテム


CAMPERのアーバンリサーチ別注アイテム。リサイクルポリエステルが使われたバッグやチャーム、コインケースを用意。

赤×青、ピンク×グレー、ブラウン×イエローといったカラーリングは万博限定品で、アーバンリサーチ店舗でもCAMPER店舗でも購入できない。

 スペイン マヨルカ島発のブランド「CAMPER」との、ここでしか手に入らないスペシャルなアイテム! 日本限定発売としてCAMPERから毎年発売されるBAGシリーズの完全別注アイテムを製作。万博カラーを意識した赤と青のバイカラーや、CAMPERらしい遊び心のあるカラーリングに注目です。

KNT365のニットバッグ


ニットバッグでなんと70kgの耐荷重。これには担当者の下間さんも「こんな強度のニットバッグは他に知らない」と絶賛。真ん中のラーメンデザインも可愛い! 万博限定品。

 大阪にある自社工場を中心に、国内でほとんどの製品を生産している「KNT365」。3Dニッティングマシンという機械を使って、バッグや洋服、小物を作っているブランドです。再生ポリエステル系やオーガニックコットンの活用、3Dニット技術で小ロット生産や材料ロスを最小限に抑え、地球・人・動物にとっていいことだらけの、365日使える作品を展開。

アーバンリサーチのオリジナル達磨


達磨は、まず叶えたい願いを込めて左目を、願いが叶った際には右目を入れる。「満願」したらさらなる飛躍を祈る魔除けとなってくれる。オリジナル達磨は赤と青の2色。万博限定品。

 ライフスタイルアイテムも展開するアーバンリサーチ。日本の伝統工芸品の「達磨」も万博限定で登場しています。大阪を拠点に活動する「うたげや達磨」の絵付師に依頼をして製作したオリジナル達磨。すべての達磨は、絵付師による手作業で描かれています。

アーバンリサーチ×551のコラボアイテム


大阪名物の代表として不動の支持を集める“豚まん”で有名な「551蓬莱」。大阪発の人気企業コラボ。

 また、一部店舗とオンラインで販売されている「551蓬莱」とのコラボレーションアイテムの取り扱いもあり。第3弾となる大人気コラボシリーズで、完売商品も続出中。こちらも大阪に来たなら手に取ってチェックしたいアイテムです。


表と裏を同時に染めることで鮮やかで色あせしにくいのが特徴の「注染染め」で作られた手ぬぐい。

 他にも、大阪・堺で生産された注染染めの手ぬぐいや、アパレル×自動車の廃棄物をかけ合わせた新しいアップサイクル商品「TOYOTA UPCYCLE」とのコラボアイテムなども取り揃えています。

 取り扱い商品や万博限定商品の内容は随時、公式インスタグラムで発信予定とのこと。大阪万博みやげの参考にぜひ!

URBAN RESEARCH EXPO2025 STORE

【営業場所】
大阪市此花区夢洲中一丁目地先S74
ウォータープラザマーケットプレイス西

【営業期間】
2025年4月13日(日)〜10月13日(月)

【営業時間】
9:00〜21:00
※万博開場時間と連動しています

「アーバン博」特設サイト

文=上野 郁
写真=細田 忠

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) Bungeishunju ltd. All Rights Reserved.