黄砂が今日10日は九州から東海に、明日11日は関東にかけても飛来する予想です。濃度はあまり濃くない見込みですが、洗濯物や車に付着する可能性があり、注意が必要です。例年、黄砂の飛来は3月から4月がピークですが、5月いっぱいはたびたび飛来することがあります。
今日10日は黄砂が九州から東海にかけて飛来するでしょう。明日11日の午前中は関東にかけても黄砂が飛来する予想です。
濃度はそれほど濃くはない見込みですが、自動車や洗濯物などに黄砂が付着し、汚れることがあります。洗濯物は部屋干しが安心です。車に黄砂が付着してしまった場合は、タオルやぞうきんで拭くと細かなキズをつけてしまうことがあります。高圧洗浄などの水洗いが効果的とされています。
黄砂とは、中国大陸奥地のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などで舞い上がった砂ぼこりが、飛んでくる現象です。黄砂は、上空の強い風によって、遠く離れた日本へも飛んできます。
上の図は「黄砂」観測のべ日数の平年値(1991年〜2020年)です。黄砂の観測をしていた全国11地点(札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、鹿児島、那覇)の統計です。黄砂の飛来は、3月は13.7日、4月は19.1日とピークになりますが、5月も8.7日と多く、5月いっぱいはまだ注意が必要な時期です。6月になると0.5日とグッと少なくなり、7月から9月はほとんど観測されなくなります。
黄砂の健康への影響を予防するには以下の3つのポイントがあります。
① 日頃から最新の情報をチェックし、黄砂の飛来予測を把握しましょう。
② 黄砂が飛来している時は、不要不急の外出を控えることで黄砂を吸い込んでしまう量を減らすことが期待できます。特に、高濃度の黄砂が飛来しているときには、屋外での長時間の激しい運動は避けるとよいでしょう。 呼吸器や循環器に疾患のある方、小児、高齢者の方などは、体調に応じて、より慎重に行動することが大切です。洗濯物や布団は、できるだけ室内に干しましょう。
③ 黄砂が飛来している時は、マスク(不織布マスク等)を着用することで、ある程度の予防効果が期待できます。マスクを着用する場合には顔の大きさに合ったものを選び、空気が漏れないようにしましょう。