お金をかけずに豊かに暮らすヒントが詰まっている! 92歳祖母、67歳母の始末のよい暮らし

  • 2025年5月9日
  • レタスクラブニュース
おいしそうな母の料理、四季折々の表情を見せる4世代をつなぐ庭、そしておしゃれを楽しむ祖母。

北海道のとある町に暮らす家族の日常を映像で綴る登録者数38万人超のYouTubeチャンネル「Kuro―北国の暮らし」(以下「北国の暮らし」)に触れると、日々の暮らしへの愛おしさが増してきます。

※本記事はKuroによる書籍『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』から一部抜粋・編集しました。


北海道の小さな町で鍛えた料理術

米より具材が多いちらし寿司、皮から手作りの水餃子、庭で収穫したトマトを使ったトマトソースパスタなど、「北国の暮らし」の中でも高い人気を誇るのが母による調理動画です。庭の一角に設けたキッチンガーデンで栽培した野菜などを使い、複数の料理を同時進行でチャッチャッと作り上げていく様子は見事なもの。丁寧に研いだ包丁や吸水性の高い布巾などキッチンツールにはこだわりがありますが、誰でも手に入るものを使っています。

というのも「道具も食材も調味料も北海道の田舎町で手軽に買えるものが限られていたから。食べたいなら、作りたいなら、手の届くものでやるしかなかったのです」と母。今でこそ、ネットを見てクリックひとつで欲しいものが届きますが、4人の子どもたちを含む家族にお腹いっぱいおいしく味わってもらうには自分で作るのが基本でした。

短時間で料理を仕上げられるようになったのも、子育てや仕事で多忙を極めたゆえの工夫のなせる業。カットや下茹で、塩漬け、酢漬けなど「途中まで下ごしらえ」をした野菜や肉、魚を冷蔵庫や冷凍庫に切らさず保管し、短時間でたくさんの種類のおいしい夕食を作ってきました。

「途中まで下ごしらえには何度も助けられた」と言いますが、その手際の良さは今、動画でも多くのファンを魅了。作る料理への関心に加え、母の調理する姿に、料理へのモチベーションが上がったという声も。視聴者の食欲に加え、作る欲も刺激しているのです。

コンロをフルに使って、一気に料理を作ります
コンロをフルに使って、一気に料理を作ります / (C)Kuro/KADOKAWA

庭で育てた野菜を使ったサラダなど、野菜多めを心がけています
庭で育てた野菜を使ったサラダなど、野菜多めを心がけています / (C)Kuro/KADOKAWA


年を重ねて似合うようになった明るい色

67歳の母が作る庭を歩く92歳祖母の姿には、「いつもきれいな色の服を着ているのが素敵」「どこで洋服を買っているの?」などの声が集まります。若い頃は黒、茶、グレーなどシックな色の服を好んでいたそうですが、年を重ねるうちに明るい色の服を選ぶようになりました。「肌の色ツヤがなくなって赤やピンク色の服が映えるようになってきました。明るい色の服を着ると、気分も明るくなってきます」とのこと。中に着るTシャツや靴下、アクセサリー、シューズなども、もちろん自らコーディネートします。
外出するときは小さな町で目立ち過ぎないよういシックな装いを意識しますが、家の中や庭を散歩するときこそ、明るい色の服にアクセサリーもコーディネートして気分を上げているそうです。

天気の良い日は庭を散歩
天気の良い日は庭を散歩 / (C)Kuro/KADOKAWA


30年前にデパートで買った上質なセーターもずっと愛用していますが、デザインや色に惹かれてフェリシモでワンピースを注文したことも。孫娘とのおしゃれ談義も楽しみます。「いくつになっても、おしゃれを楽しむ気持ちは持ち続けたいです」。

TPOや気分に合わせて、その日の服を決めます
TPOや気分に合わせて、その日の服を決めます / (C)Kuro/KADOKAWA

92歳祖母、67歳母。自由に自分の人生を生きる姿に感銘
92歳祖母、67歳母。自由に自分の人生を生きる姿に感銘 / (C)Kuro/KADOKAWA


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料理やおしゃれを楽しむふたりの姿に、視聴するこちらも気持ちが前向きになっていきますね。

【著者プロフィール】
Kuro
北海道の暮らしを発信するYouTubeチャンネル「北国の暮らし」運営者。深い雪に閉ざされた長い冬を家の中でゆったりと過ごし、春、夏、秋をエネルギッシュに活動する67歳母、ピアノや新聞のコラム音読、中学3年生から日記を書き続ける92歳祖母の、暮らしぶりを美しい映像とともに紹介している。

作=Kuro/取材・文=宮前晶子/撮影=亀畑清隆








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