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能登の寒ブリ提供 小松の「チームこのへん」坂本さん、日本料理店で シンガポールから被災地応援

  • 2024年1月18日
  • 北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ

能登産の寒ブリを提供する坂本さん(右)=16日、シンガポール(坂本さん提供)【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
 能登半島地震を受け、小松市を拠点に被災地支援を行う市民グループ「チームこのへん」メンバーの坂本光隆さん(43)が、シンガポールで営む日本料理店で能登の寒ブリを使い、被災地の生産者を勇気づけている。16日夜から刺し身などで提供を開始し、来店客から好評を得た。坂本さんは「被災した中でも、能登にはまだまだ希望の光があると伝えたい」と意気込んでいる。

 兵庫県香美町出身の坂本さんは、高校卒業後に七尾市和倉温泉の加賀屋に勤務し、料理の道に入った。能登町の旅館「能登九十九(つくも)湾 百楽荘」の取締役総料理長を経て、日本の素晴らしい食材を海外に発信したいと昨年3月にシンガポールで日本料理店「一花五葉(いっかごよう)」をオープンした。

 今回、店に届いた寒ブリは重さ約15キロあり、能登町鵜川沖で13日に水揚げされた。16日夜はコース料理の一品として刺し身やぶりしゃぶに仕立てた。刺し身には、大根おろしで形作った笑顔の雪だるまを添え、能登の塩を振った。1月いっぱいは寒ブリを提供する考えで、今後、加賀れんこんを使った料理も出す。

 寒ブリは、日の出大敷(能登町)の中田洋助代表(36)から直接買い付けた。坂本さんは百楽荘に務めていた2011年から中田さんと親交がある。中田さんは「震災後、従業員の生活を守るため、できるだけ早く船を出した。海外からも支援してくれることで笑顔になれる」と感謝する。

 能登町にある坂本さんの自宅は外壁にひびが入り、住んでいた妻や子どもは金沢に避難している。能登を「第二の故郷」とする坂本さんは「中長期的に能登から食材を購入して使い続け、復興の兆しにつなげることが使命だと思う。シンガポールでできることを頑張りたい」と語った。
【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】

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