博物館の裏側には何があるのか気になりませんか?
私はすっごく気になります。映画『ナイト ミュージアム』とか『レリック』とか裏側を舞台にした作品を見るとすごくワクワクするし、博物館の醍醐味は展示されている部分より裏側なんじゃないかとすら思っています。
でも、一般人は入れないから、そこに保管されているものを見るなんてできないんですよね。
でも、これからは違うんです。「openVertebrate(オープンバーテブレート)」と呼ばれるプロジェクトでは、両生類、魚類、は虫類、哺乳類など13,000点を超える脊椎動物の骨格標本がデジタル化されています。研究者たちが6年以上かけてCTスキャンで1つひとつ丁寧に3Dモデル化したんですって。
データは無料で公開されているので、心ゆくまで骨格標本をながめていられますよ。
Image: openVertebrate学生や教育関係者はもちろんのこと、開発チームは「外科手術の計画にも使える」と話しています。デジタルデータでシミュレーションするといいのかも。
骨格標本は3Dプリンタで出力できるので、ギレルモ・デル・トロ監督のカオスで想像力をかきたてる『脅威の部屋』も再現できるかも。
Image: openVertebrate骨格標本を手に入れたいけれど、本物はちょっと……と思っている人にもピッタリですよね。
13,000点以上の標本の中には、ノルウェーザトウクジラのようにひとつひとつ骨を分解してデジタル化し直さなければならないようなものも含まれるそうです。
Image: openVertebrate眺めているだけで発見の連続。ハリネズミの骨格とか、ハリなのにモフモフに見えてびっくりしたし。
図鑑には書かれていない情報が見てとれて、知的好奇心を満たすのにもってこいです。
Source: openVertebrate