サイト内
ウェブ

防災士・山岸愛梨キャスターに聞いた「防災の日にやっておきたい災害対策のポイント」

  • 2023年9月1日
  • GetNavi web

本日9月1日は「防災の日」です。これは1923年9月1日に発生した関東大震災にちなんだものであり、また台風が発生しやすい時期でもあることから、1960年に防災への意識を再確認する日として制定されました。関東大震災から100年。自然災害が全国各地で起きている今だからこそ、あらためて防災について再確認していきましょう。

 

しかし、防災の意識を高めるためには、具体的にどういうことをすればいいのでしょうか? そこで今回は、ウェザーニュースキャスターで防災士の資格を持つ山岸愛梨さんに、災害時の備えについてお話を伺いました。

 

山岸愛梨●やまぎし・あいり…埼玉県出身。O型。ウェザーニュース気象キャスター、気象予報士、星空案内人、防災士。2008年にウェザーニューズ入社。現在、同社が配信する「ウェザーニュースLiVE」の気象キャスターとして活躍中。ウェザーロイド Airiのマネージメントも兼務。X(Twitter)/Instagram

 

その1 普段からできる災害対策のポイント

災害への備えは日ごろから行っておくことが大切。でも、備えといっても何を準備すればいいのかわからない人が大多数ではないでしょうか。まずは山岸さんに、普段からできる災害対策の3つのポイントについて教えてもらいました。

 

1.天気予報を確認する

「大雨や台風の接近が予想される場合、いつから雨や風が強まるのか? こまめに気象情報を確認し、影響が出る前に準備を終えることが重要です。普段できていないことは、余裕のない災害時に行うことはできませんので、日頃から天気予報を見る習慣をつけることも防災・減災につながります」(山岸さん)

 

 

2.ハザードマップを確認する

「自宅周辺の浸水・土砂災害のリスクや、避難する場所はどこにあるのか知っておきましょう。家族で避難方法や連絡方法などを事前に話し合っておくことも大切です」(山岸さん)

 

 

3.非常持ち出し袋を用意する

「必要なものはひとりひとり異なります。天気が荒れてから慌てて準備するのではなく、普段から少しずつ必要なものを揃えておくと安心です」(山岸さん)

 

 

そして、万が一災害に巻き込まれてしまった場合、素早く正しい情報を入手することが大切ですが、災害に遭うのは自宅にいるときとは限りません。テレビやラジオのない外出先では、必要な情報にすぐにアクセスできるネット上のサイトやアプリなどが活躍します。スマホやタブレットで情報収集することが多くなりそうです。また、そのためにもモバイルバッテリーの備えも大事になります。

 

「気象や防災情報を入手できるアプリをダウンロードしておいたり、情報収集・発信の手段として活躍してくれるSNSを普段から利用しておくとよいでしょう。安否確認のためにLINEで家族のグループを作成しておくと、いざというときに便利です」(山岸さん)

 

【山岸さんオススメのアプリやサイト】

・アプリ「ウェザーニュース」

気象情報はもちろん、地震情報や警報・注意報、避難情報も確認できます。またインターネット気象番組「ウェザーニュースLiVE」では随時最新の気象情報をお届けしています。

 

・ネットサイト「川の防災情報」

国土交通省が提供する「身近な川の状況」を確認できるウェブサイトです。川の水位や氾濫の危険性をリアルタイムで把握することができます。

 

・ネットサイト「重ねるハザードマップ」

自分が住んでいる地域の災害発生リスクを地図上に重ねて表示することができます。土砂災害や洪水、津波などの危険がある場所を災害種別ごとに閲覧できます。

 

その2. 防災士が教える「災害に備えて用意しておきたいもの」

続いて、災害に備えて日ごろから用意しておきたいものや、災害発生時にやっておきたいことを山岸さんに伺いました。

 

1.電灯・電源の確保

「停電に備え懐中電灯や予備の電池、モバイルバッテリー、電池式のラジオなどを準備しておきましょう」(山岸さん)

 

2.生活用水の確保

「マンションではポンプで給水をしている場合があり、停電に伴って断水するおそれがあります。飲料用やトイレ用にバケツや湯船に水をためて確保しておくと安心です」(山岸さん)

 

3.熱中症対策・寒さ対策アイテム

「夏は熱中症対策として、飲料水はもちろん、電池で駆動する携帯用扇風機や保冷剤などを準備しておきましょう。冬は使い捨てカイロや毛布、防寒着など、電気が不要な防寒グッズが必要です」(山岸さん)

 

災害時に自宅で過ごす場合は、特に停電への備えが重要なようです。もし自宅にいるときに停電しまったらどうしたらよいのでしょうか。

 

「停電時は、冷蔵庫をむやみにあけない、またはあらかじめ保冷バッグなどに食料を移しておくのもいいでしょう。避難のために家を空ける際には、通電火災を防ぐためにブレーカーを落としてから避難しましょう」(山岸さん)

 

このほか、「スマホは停電に備えてしっかり充電しておく」「停電してしまった場合はスマホを省電力モードにする」といった対策のほか、万が一停電が長引いたときに備えてモバイルバッテリーなども用意しておいたほうがよさそうです。

 

「モバイルバッテリーは容量が大きいものほど重くなりますが、10,000mAhまでなら軽量なものも多く、女性でも負担なく持ち運ぶことができます。災害が起きたときに持っていないと意味がありませんので、普段から持ち歩きましょう。また、充電式モバイルバッテリーはスマホを充電できる回数が限られているため、乾電池があれば繰り返し使うことのできる『乾電池式充電器』など、複数の充電方法を用意しておくのがおすすめです」(山岸さん)

 

↑10,000mAhバッテリーならば軽量なものならば普段から持ち運びも負担なく可能

 

編集部のイチオシのモバイルバッテリー

日常使いに最適な軽量コンパクトタイプ

MOTTERU
10,000mAh モバイルバッテリー(MOT-MB10001)

実売価格3,990円

重さわずか174gで、同容量のモバイルバッテリーでは国内最小・最軽量となるコンパクトモデル。USB-AとUSB-Cの2ポートを備え、2台同時充電も可能。スマホなら約2〜3.5回のフル充電が可能な10,000mAhの大容量バッテリーを内蔵しています。デバイスに合わせて最適な給電を可能にする「かしこく充電」対応。専用ポーチと本体充電用のUSB-AtoUSB-Cケーブル1本が付属。カラーは全8色。

 

家族で使える大容量タイプ

MOTTERU
20,000mAh モバイルバッテリー(MOT-MB20001)

実売価格7,990円

PD60W対応で、スマホからノートパソコンまですばやく充電可能。20,000mAhの大容量バッテリーにより、一般的なスマホなら約4回フル充電できます。USB-AとUSB-Cの2ポートを備え、2台同時充電にも対応。本体の充電もPD対応なので、PD対応のAC充電器なら約3時間で充電できます。デバイスに合わせて最適な給電を可能にする「かしこく充電」対応。専用ポーチと充電用ケーブル2本 (USB-A to USB-C / USB-C to USB-C)付属。カラーは全2色。

 

非常用に用意しておきたい乾電池式タイプ

パナソニック
乾電池式モバイルバッテリーBH-BZ40K

実売価格2,151円

単3形乾電池4本を使用してスマートフォンの充電が可能(内蔵電池約2700mAhのスマートフォンに充電した場合 約0.5回〜0.7回)。本体にLEDライトを内蔵しており、もしものときの非常用あかりとしても利用できます。LEDライトの明るさは約8lmで、連続点灯時間は約80時間。電池交換時期お知らせ機能付き。USBケーブルは別売。

 

まとめ「あらためて防災用品や情報の再点検をしよう」

 

今回山岸さんに教えていただいたお話から、災害が起こる前、つまり日ごろから防災用品や災害対策を準備しておくことが重要だということがわかります。台風や集中豪雨、地震などの自然災害が日本のどこで発生してもおかしくない状況ですので、「うちはいままで災害に巻き込まれたことがないから大丈夫」と考えず、防災の日を機に職場や家庭で災害への対策をあらためて話し合ってみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
(C)ONE PUBLISHING