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シャークの「棒みたいな多機能ドライヤー」は実際どう? 夏の旅先で家電ライターが実力チェック!

  • 2023年8月30日
  • GetNavi web

最近、いわゆる美容家電メーカー以外からの参入が相次いでいるドライヤー業界にまた一社、別業界の家電メーカーが参入します。アメリカ発のシャークニンジャが美容家電ブランド「Shark Beauty」(シャークビューティー)を立ち上げ、その第一弾としてヘアドライヤーを発表しました。同ブランドはすでに欧米では展開されていて、今回、日本に初上陸した形です。

 

シャークといえば掃除機のイメージ。なぜドライヤー? と意外に思う半面、同社のコードレス掃除機を知っている人なら、なるほどと納得してしまう……そんな機能が詰まったドライヤーです。

↑掃除機メーカーとして知られるSharkから、ヘアドライヤーが登場。気になるその機能とは?

 

スタイラーからドライヤーに早変わり

第一弾で登場したのは、ヘアドライからスタイリングまで1台で行えるマルチスタイリングドライヤー「Shark FlexStyle(シャーク フレックススタイル)」。I字型のドライヤー本体に複数のアクセサリーが付属。一見するとスタイリング専用に見えますが、ドライヤー本体の先端をひねると、ヘッドが短いドライヤーに変身し、そのままヘアドライに使えます。発売は9月上旬で、実売価格は3万4980円。

↑クルッとねじるワンアクションで、スタイラーからドライヤーに早替わり!

 

ドライヤーとしてはとてもスリムで、スタイラーモード時(I字の状態)のサイズは、H285×W45×D45mm、本体重量は約370g(コード含まず)で取り回しもカンタン。ブラシレスDCモーターを搭載し、風量は不明ながら風速はパワフルで、地肌までしっかり風が届きます。

 

風温は、髪を傷めにくい温度にこだわり、毎秒1000回の計測を行いながら90℃以下に制御。温度設定自体は、低温(約55℃)・中温(約78℃)・高温(約87℃)とクールモード(冷風)の4段階から選べるほか、押している間だけ冷風が出る「クールショット」ボタンも別に用意。風量は弱風・中風・強風の3段階から選べます。

 

さらにアクセサリーも豊富で機能的。エアカーラー35mm(右用/左用)、「ロールブラシ」「ワイドノズル」「つるツヤローラー」の4種類が付属し、I字型のドライヤーの先端に取り付けることでブローやカール、ストレート、ボリュームアップ、ツヤ出しが実現します。

↑左から、エアカーラー(左用・右用)、つるツヤローラー、ロールブラシ、ワイドノズル

 

「エアカーラー」は、風の力で髪が吸い付き、そのまま巻き付けられるというスタイリングツール。ヘアアイロンに比べて熱の温度が低いので、髪が傷みにくいメリットがあります。右巻きと左巻きがあるため、巻きたい向きに合わせて使い分けます。

↑発表会ではスタイリストによる実演も。髪がカーラーに吸い付くので、その状態でしっかり熱を与えたら、最後にクールショットで引き締めます

 

↑最後にスッと引き抜けば、くるんカールが完成

 

さらにぴょんぴょん飛び出る浮き毛対策も「つるツヤローラー」でなでつけるだけ。風の力で浮き毛が49%抑えられ、ツヤが71%アップするとしています。ほか、天然のイノシシの毛を使った「ロールブラシ」は、ボリュームアップや毛先をカールしたいときに使用。「ワイドノズル」を使うと風量が31%アップし、ピンポイントのブローやスタイリングに活用できます。このように、豊富なアクセサリーでさまざまなスタイリングができるのです。

 

本製品はコンセプト面でダイソンのDyson Airwrap(ダイソンエアラップ)マルチスタイラーによく似ていますが、独自性を感じさせるのは、やはりスタイラーからドライヤーに一瞬で“変身”するところ。ドライヤーとしてもじゅうぶんパワフルなので、もうドライヤーとスタイラー(またはヘアアイロン)を2台持ちしなくて済むかもしれません。そして、この“変身”する発想こそ、コードレス掃除機にパイプが曲がる「FLEX機能」を取り入れたシャークらしさではないかと思います。

↑シャークのコードレス掃除機に搭載された「FLEX機能」。パイプが曲がるので、低い場所も腰を屈めず掃除ができて便利です

 

夏の旅行に「Shark FlexStyle」は役立つか?

↑2泊3日の避暑地の旅行に「Shark FlexStyle」を持って行ってみました

 

この「Shark FlexStyle」は、スリムなので収納しやすいほか、バッグにも入れやすいので持ち運びにも便利、というのがウリの一つ。ということで、夏の旅行に持参してみました。筆者はいつも旅行に行くとき、ヘアドライヤーとヘアアイロンを持っていっていますが、これなら1台で済みます。ヘアアイロンではないので、しっかりカールが作れるか心配でしたが、荷物が大幅に減るのではありがたいです。

↑さすがにアクセサリーを全部持っていくとけっこうな量になりますが、ドライヤーとヘアアイロンを持っていくのに比べたら、だいぶコンパクトです

 

髪を洗った後、まずはドライヤーとして使用しました。風の力が強いので、地肌までしっかり風が届きます。吹き出し口が狭く風が広がりにくいためか、いわゆる速乾ドライヤーに比べると乾燥時間はかかりましたが、それでもいつもの1割増程度。じゅうぶん速乾といえそうです。ただ、スリムなドライヤー特有の、「ゴーッ」という風切り音は大きめ。

 

なお、この後エアカーラーでカールを作る場合は、ヘアドライは8割程度にとどめます。髪は濡れた状態のほうが形がつきやすいため、エアカーラーでカールを作りながら仕上げ乾燥をするイメージです。

↑ヘッドが短くなるので、髪に近づけやすいのも、この形状のメリット

 

Flex機能を使ったら、カーラーをつけ替えずに左右のカールが作れた!

続いては、エアカーラーを使ってカールを作ってみました。私は左利きなので、まずは左側のカールからトライ。髪を少量つまみ、エアカーラーを近づけると、毛先からひゅっと巻き付きます。あとは上下に動かしながら10秒ほど温めて形をつけたら、クールショットを10秒ほど。そっと外すと、しっかりカールができました!

↑毛束が多すぎましたが、しっかり巻き付いてくれました

 

↑なかなか華やかなカールができました

 

ちなみに毛束は少量ずつ取るのが基本ですが、ふだんヘアアイロンで大雑把にカールを作っている私は、つい多めに取ってしまいます。もっと細かく、しっかりしたカールが作りたい場合は、やはり毛束は少量ずつ取ったほうがいいと思います。

 

続いて右側のカールを作るために、カーラーを付け替えます。先ほどまで使っていたカーラーがかなり熱くなっているので、本体を触らないよう先端をつまみ、カーラーにチェンジ。しかし、自動的に巻き付くとはいえ、やはり利き手でない手でスタイリングするのは結構大変です。

 

と、ここでFlex機能が活躍! 再び左側のカールで使ったカーラーに戻し、ドライヤーをフレックススタイルに。すると巻き方の向きが変わるので、左手でもきれいにスタイリングできました。

↑少し角度に工夫が必要ですが、Flexスタイルにすれば、左手で持ったまま内巻きカールが作れました

 

最後に「ロールブラシ」で前髪をふわっと整え、頭頂部付近のバラついた髪を「つるツヤローラー」で押さえ込んだら完成! 1台で全体をきれいにまとめることができました。

↑本来なら、複数のヘアケアアイテムを使うか、少しコツがいるようなスタイリングがたった1台で完成! 多機能ぶりを実感しました

 

ちなみに、出来上がったカールはヘアアイロンに比べると熱が弱いため、やはり落ちやすいです。特に私の髪は細いためか、その傾向が大きいので、崩したくないときはヘアスプレーで固めてゆるふわ状態をキープしています。

 

ちょっと使いにくさを感じたのは、ボタンの位置。温風でカールを作ったあとに、「クールショット」で冷やして固めたいのですが、場所が分かりにくいので、毎回指で探ったり、鏡で確認したりしなければいけません。

↑ちょうど親指の位置に「クールショット」ボタンがありますが、触っても分かりにくいので、いつも探り探りです

 

その点を除けば、トータル的にとても使いやすく、便利なマルチスタイリングドライヤーだと思います。「カール機能は気になるけれど、使いこなせるか心配」という人でも、万一使いこなせなくても、ドライヤーとして、またくるくるドライヤーとして日常的に使えますので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

↑カラーは、日本オリジナルの「フラミンゴピンク(HD434JPK)」(中央)ほか、「ストーン(HD434JSL)」(左)、「モカシルバー(HD434JBR)」(右)の3色展開

 

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