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世界初!走行中の電気自動車に無線で充電、東大・日本精工など

  • 2017年4月8日
  • エネクトニュース
世界で初めて第2世代IWMの走行中給電に成功
東京大学大学院新領域創成科学研究科の藤本准教授らの研究グループと、日本精工株式会社、東洋電機製造株式会社は4月5日、「インホイールモータ(IWM)」タイプの電気自動車(EV)について、世界で初めて道路から走行中に給電する実車走行に成功したと発表した。

ホイール内部に駆動モータを配置するIWMタイプのEVは、優れた運動性能により、安全性、環境性、快適性といったメリットがある。しかし、従来のIWMではモータを駆動する電力を送るため車体とIWMをワイヤでつなぐ必要があり、このワイヤが断線するリスクがあった。

今回の技術は、このワイヤをなくして車体からIWMへワイヤレス給電するIMW(2015年5月発表)をさらに発展させたもの。いわば「第2世代」のワイヤレスIWMだ。

究極のEVとして普及・実用化に期待
同技術では、道路に設置したコイルから走行中の車のIWMへ「磁界共振結合方式」という方法によってワイヤレスで給電する。

従来の走行中給電技術の多くは、道路のコイルから「車体」へワイヤレス給電する。一方、今回の技術では道路から「IWM」に直接給電できるため、効率が良くなるという。

また、IWMに蓄電デバイスを内蔵し、それを適切に使用するための高度なエネルギーマネジメント技術を開発することで、安定的な動作と高効率化を可能にした。

同技術は、EVの「充電1回あたりの航続距離の限界」という大きな課題を解決するとともに、IWMに適した新しい走行中給電のかたちを実現するものだ。

同研究グループは、これらの技術がIWMの普及・実用化を後押しし、究極のEVとして車社会の安全・安心や、地球環境の保全に貢献することを期待している。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

東京大学 プレスリリース
http://www.k.u-tokyo.ac.jp/info/entry/22_entry553/

日本精工 プレスリリース
http://www.nsk.com/jp/company/news/2017/press0405a.html

東洋電機 プレスリリース
https://www.toyodenki.co.jp/company/news/pdf/170405.pdf

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