レストモッドもここまで来ると、もはやアートの領域かもしれません。
最近、旧車を現代の技術も取り入れながらレストアする「レストモッド」の人気が急上昇していることをご存知ですか?
おそらく一番有名なのはポルシェを扱うSinger Vehicle Designですが、それ以外にもランチアを扱うAutomobili Amos、ボルボを扱うCyan Racingなど、レストモッドするモデルによって選択肢は多岐に渡ります。
「The Landrovers」はその名の通りオフロード車の名門・ランドローバーをレストモッドする会社で、オランダ・アムステルダムで開催されたモーターショー『IAMS 2025』でブース展示していたので、お話を聞いてきました。
The Landroversは2016年に生産が終了された初代ランドローバー・ディフェンダーのレストモッドを専門としており、ベースとなるドナー車を完全にバラした後、カスタムしながら再度組み上げていきます。
カスタマイズの幅は広く、外装からインテリアはもちろんのこと、ゲージ類のソフトウェアも自前で開発できる他、駆動系もV8エンジンと電気モーター(電気自動車化)から選ぶことができるようになっています。
電気自動車モデルはそれぞれ出力が150馬力、トルクが1500nmのインホイールモーターを4つ搭載しており、合計600馬力、6,000nmとなっています。200kWhのバッテリーを搭載しており、一度の充電で600kmほど走行できる設計。
一般的な電気自動車の充電スポットが利用できるとのことで、「充電スポットでテスラと並んでこれが止まっているのが目を惹く」と担当者の方はおっしゃっていました。
ホイールの中に組み込まれるモーター。会社としてはこれまで250台を製作し、現在は年間25台、受注から完成まで9〜11ヶ月かかるとのことでした。
気になるお値段はV8モデルが38万2500ユーロ(約6,200万円)、電気自動車モデルが48万2000ユーロ(約7,800万円)とこれまたファンタスティックな価格ですが、およそ3,000時間ともされる作業時間、ドナーカーを探す手間、カスタマイズできるレベルを考えるとランドローバーと比べるのではなくてロールスロイスと比べるあたりが妥当でしょうか。
実際にデモカーにはウッドデッキのようなフロアやレザーで統一されたインテリアなど、ディテールへのこだわりがとても感じられました。
この車両はメーター類がディスプレイになっていました。7割はアメリカ向けに輸出されるそうですが、なんと日本にも1台納車済みとのこと。次に街なかでクラシックなディフェンダーを見た時は、よーく目を凝らしてみてください。
Source: The Landrovers
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