バラの花が咲き始めた都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)で5月3日、「春のバラフェスタ ~So many roses, so much happiness!~」が始まる。(調布経済新聞)
2009年度国際ばら新品種コンクール金賞、2011年に開園50周年記念で命名された「クイーン・オブ・神代」
同園の「ばら園」は「本園」「野生種・オールドローズ園」「国際ばらコンクール花壇」の3エリアから成り、この時季は約400種類・5200株の春バラが開花する。世界バラ会連合優秀庭園賞を受賞した「本園」はシンメトリックな沈床式の庭園で、主に現代バラを育てている。「野生種・オールドローズ園」は現代バラ作出に貢献した品種や貴重な原種コレクションを栽培している。「国際ばらコンクール花壇」では日本や世界のバラ作出家・育苗会社が作り出した未発表の新品種などを見ることができる。
同園の名を冠したバラ「クイーン・オブ・神代」など見どころを案内する「ボランティアによる『ばら園ガイドツアー』」を5月10日・14日・17日・18日・22日・24日・30日・31日の10時30分と13時30分から約60分間行う(雨天中止)。会期中、バラ品種自動判定アプリ「バラノナ」、撮影したバラの写真を品種別にコレクションできる「神代バラコレ」、ゲーム感覚で学べる東京都公園協会公式アプリ「TOKYO PARKS PLAY」を無料配信する。
バラの香りは晴天日の早朝から午前中にかけて最も強くなるため、芳香を楽しめるよう、土曜・日曜の8時に「早朝開園」する(雨天決行)。24日・25日には、クラシックやジャズを演奏する「ばらコンサート」を開催。6月1日は、調布国際音楽祭フェスティバル・オーケストラメンバーによる「フローラルコンサート」も開催する。会場は、いずれも芝生広場で11時15分と14時15分から30分間(雨天中止)。
「武蔵野バラ会」副会長の梶木茂さんによる講習会「初心者のためのバラ栽培講座」を5月11日に開く。植物会館2階大集会室で13時30分から2時間で、定員は当日先着30人。8日~11日は、多品種のバラの切り花やアレンジメントを飾る「春のバラ展」(植物会館1階展示室)と、大小多彩な盆栽・盆景・ドールガーデンを展示する「春のミニバラ盆栽展」(屋外特設展示場)を開く。
現在、ばら園テラスで飲食を提供する「バラのカフェテラス」を運営している。ばら園周辺でバラの苗などを販売する「ボタニカルショップ」も営業。いずれも6月8日までの10時~16時(雨天中止)。
広報担当の土方千鶴さんは「6月2日まで、隣接する深大寺で貴重な秘仏である『元三大師像(がんざんだいしぞう)の特別開帳』が行われているので、併せて楽しんでいただければ」と話す。
開園時間は9時30分~17時(最終入園は16時)。会期中の休園は5月7日・12日・19日・26日。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。5月4日は「植物園の日」で全員無料。6月1日まで。