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【愛犬と一緒に温泉へ!】和の趣と大自然に癒やされる、ドッグファーストな「ゆるり 奥日光with DOGS」の心やわらぐおもてなし

  • 2025年5月29日
  • CREA WEB

愛犬のフレンチブルドッグ・ぼんを連れて宿の中庭ドッグランへ。

 東武日光駅から車でおよそ50分、標高1,300メートルの広大な山々に囲まれ、美しい湖のほとりに佇む「ゆるり 奥日光with DOGS」。今春4月29日にリニューアルオープンしたこの宿は、澄んだ空気と“和のおもてなし”に触れながら、歴史ある名湯が楽しめるドッグファーストな旅館。全愛犬家がブックマークすべき、とっておきの宿がまたひとつ誕生した。


風情あふれる全天候型ドッグランで愛犬とリフレッシュ


雪の名残が山肌を彩る絶景を背負い、和情緒たっぷりに佇む宿。

 上品な和テイストでありながら、中型犬までOKとあって敷地は広く開放的。門をくぐると、広々としたロビーラウンジが迎え入れてくれる。小型犬と泊まれる宿はそれなりにあるものの、中型犬同伴で和の趣を満喫できる旅館は希少。我が家のフレンチブルドッグは中型犬扱いとなるため、同伴となればセルフで楽しめるグランピングやカジュアルな宿に偏りがちで、風情ある宿に一緒に泊まれるのはありがたい限り。


たっぷりと陽が降り注ぐロビーラウンジ。窓の外にあるドッグランを眺めながらゆったりと寛げる。

中央に掛かる赤い橋がフォトジェニックな、日本庭園風のドッグラン。

 ロビーラウンジの窓に広がるのは、日本庭園を思わせる中庭ドッグラン。四季折々の景観が楽しめる手入れの行き届いた庭を、ワンコたちが自由に駆け回れるというのは、なんとも贅沢。24時間出入りできるのも、外トイレ派である我が家の愛犬にとってうれしいポイント。


ロビーの窓から一望できる中庭は、犬連れでなくとも見応え十分の美しさ。

 ドッグランは天然芝でクッション性が高く、おてんばな犬の足腰にも優しいので安心。愛犬を心ゆくまで遊ばせながら、飼い主も非日常感を存分に味わうことができる。


トリミングルームに設置されたペット用のバスタブは、中型犬も余裕で入れるゆったりサイズ。

 中庭ドッグランで思いきり遊んだあとは、トリミングルームへ直行。足や体を洗えるのはもちろん、ハサミやブラシなどのケア用品も一色揃っているので、トリミング目的で利用することも可能。


ペット用のドライハウスも完備。ドライ機能のほか、冷暖房や除菌や脱臭機能も付いている。

 トリミングルームに設置されたドライハウスは、愛犬をクールダウンさせたり、除菌・脱臭したりと、ボタンひとつでクリーンに保てる手軽さも魅力。旅先で飼い主の手を煩わせることなく、ケアの時間さえも旅のハイライトになりそうな、絆深まるひとときに。


悪天候でも安心な屋内ドッグラン。こちらも24時間出入り可能。

 雨が降っても思いきり遊べる屋内ドッグランも常設。ボールやぬいぐるみなど、大小さまざまなおもちゃが用意されていて、屋内でも十分に楽しむことができる。飼い主と遊ぶのはもちろん、他のワンちゃんとのふれあいの場としても賑わいをみせ、愛犬がのびのび遊べる環境が整っている。


全8種もの犬用おやつが選べるワゴン。備え付けの袋に詰めて、部屋へ持ち帰ってもOK。

 ドッグランでたっぷり遊んだあとは、ロビー内に設けられたおやつコーナーへ。ワゴンに並ぶのは、ジャーキーやおせんべい、お芋といったバラエティ豊かな全8種。好き嫌いの激しい我が家の愛犬も、ケースの穴から匂いを嗅いでお気に入りをチョイス。


おやつワゴンの下部には、ワンコが直接ケースの穴から匂いを嗅いでおやつを選べる仕掛けも。

中型犬と一緒でもたっぷり風情を堪能できる和のホスピタリティ


ロビーラウンジには地酒やお茶などのウェルカムドリンクが多数。

ウェルカムサービスは、ワンコ用も完備。ぼんはソフト食感のおせんべいを試食。

 ロビーラウンジには午後3時〜6時の間、ウェルカムドリンクのサービスが振る舞われている。ワンちゃん用にはおせんべいとお出汁が、飼い主用には地元・栃木の地酒3種に、蒸したての温泉まんじゅう、べっこう飴やおせんべいが並び、豪華なラインナップに感動しながら至福のひとときを満喫。


ワンちゃん用のレンタル作務衣。5サイズ展開であらゆる犬種に対応している。

 ロビーラウンジには、愛犬用の作務衣貸し出しサービスも。さっそくLサイズをレンタルして、飼い主とお揃いのペアルックにチェンジ。


フォトスタジオには着物や猿の着ぐるみなど、ワンコ用衣装も多数ストックされている。

おもちゃを選ぶのに夢中なぼん。風呂桶セットの中には、お猿のぬいぐるみが。

 お揃いの作務衣を羽織って向かった先は、茶室風のフォトスタジオ。スタジオの畳はもちろん、客室を含む館内の床はすべて専用コーティングされているため、汚れにくく耐久性も抜群。上品な畳の上でも愛犬と共に過ごせる、ドッグファーストの心地よさをこの場所でも実感。


絵馬を作成して飾れるコーナーも。仕上げには、愛犬の肉球スタンプをON。

 続いて、オリジナルの絵馬が作成できるコーナーへ。愛犬の名前や願い事など、思いのままにペイントした木札に、愛犬の肉球スタンプを添えれば、世界でたった一つの絵馬が完成。


色鮮やかにペイントされた絵馬が並ぶ、賑やかな展示スペース。

 個性あふれるワンちゃんの絵馬がずらりと飾られた棚は、なんとも微笑ましく心温まる光景。宿に飾るもよし、旅の記念に持ち帰るもよし。絵馬棚の裏には、サービスで撮影してもらった愛犬の写真が飾れるコーナーも。


宿泊記念のポラロイド写真。愛犬の名前を記して好きな場所に飾ることができる。

絵馬とセットで楽しめる、おみくじBOXも設置されている。

「ラッキースポット」や「ラッキーアクション」は、宿での過ごし方のヒントになりそう。

 絵馬作りと併せて楽しめるのが「わんおみくじ」。Instagramや口コミ投稿で無料になるとのこと、さっそく引いてみると、幸先のいい「吉」で気分も上々。ゲン担ぎによさそうなこれらの体験ブースは、年末年始の旅行にも良さそう! と早くも次回の旅プランに妄想が膨らむ。

気兼ねなく、心地よく。客室と食への細やかな配慮


和モダンなツインベッドルーム。ふかふかのベッドはシモンズ製。

 本館の客室は、和室から洋室までグレードごとに計43室5タイプが用意されており、宿泊したのは半露天風呂付きのツインベッドルーム。1部屋につき小・中型犬2頭まで泊まることができ、布団の中に潜り込まなければ、愛犬をベッドの上に乗せるのはOKというルールも寛大。日頃、飼い主と一緒に寝ているワンちゃんにとっては、旅先でもケージに入らず寄り添って眠れる幸せも味わえる。


飼い主のそばで寛げるおしゃれなドッグ用ベッドも完備。

 ツインベッドの間には、スタイリッシュなドッグ用ベッドも設置されているので、横になりつつ視界に入る距離で愛犬を見守ることができて安心。


〈左〉部屋に付いている半露天風呂。〈右〉半露天風呂の窓に映るのは、砂紋の美しい枯山水の庭。

 併設の半露天風呂にあえて温泉が引かれていないのは、硫黄泉の香りが犬にとって刺激になり過ぎないようにとの配慮から。どこまでも細やかな気遣いに、愛犬ファーストの姿勢が感じられる。


壁掛け式のテレビや休憩スペースも。愛犬と一緒にベッドでテレビを観ながらで寛げるのもうれしい。

犬用アメニティのフードボウルは、高さのあるデザインで短頭種でも食べやすくありがたい。

〈左上〉充実したドッグアメニティ。〈右上〉タッチセンサーでライトが操作できる洗面所のミラー。〈下〉デザイン性も衛生面にも配慮された蓋付きゴミ箱。

 なにかと荷物が多くなりがちな犬連れ旅も、アメニティが充実していれば、手ぶらに近い感覚で泊まることが可能に。ドッグファーストでありながら、スタイリッシュな洗面台や蓋つきのゴミ箱、最新の空気清浄機といった設備にも細かな配慮が行き届いていて、飼い主にとっても部屋で過ごす時間は快適そのもの。


レンタル用のペットカートがずらり。カートは「osoto」製の機能美豊かなデザイン。

 その他、館内には約60台もの貸し出し用ペットカートが完備されている。25kgまでの中型犬が乗れる低めのカートも備わっているので、ビッグサイズの犬種でも安心。さっそくカートを借りて、愛犬と一緒に夕食会場へ。


食事会場のそばにあるカートを使用すれば、愛犬も同じ目線で食事を楽しめる。

 夕食はハーフビュッフェスタイルで、愛犬とともに楽しむことができる。せっかくの旅行で、愛犬を部屋でお留守番させることなく、一緒に楽しめるのもドッグファーストな宿で過ごす醍醐味。


和洋中の料理や、地元の新鮮な野菜が楽しめるハーフビュッフェスタイル。

豆乳コラーゲンスープで嗜む「牛しゃぶ鍋」。「豚しゃぶ鍋」「鶏鍋」からも選ぶことができる。

 宇都宮餃子や日光ゆばなど、ご当地の美食をはじめ和洋中のお惣菜、現地の野菜を使ったサラダやデザートまで、豊富なメニューが並ぶ。ビュッフェのほか、夕食には栃木産食材を使用した牛しゃぶ鍋もセット。火を点けた瞬間にとろける、ワンコを模した豆乳コラーゲンスープも可愛げたっぷり。


ワンコ専用ビュッフェ。食べムラの激しい愛犬にもうれしい、好きなものを好きなだけ選べるスタイル。

 ワンちゃん用のビュッフェは、魚やお肉のほか、ブロッコリーやにんじんなどの野菜やスープ、ヨーグルトまで並ぶ充実ぶり。ケースの横には重りも備えてあり、食事量や栄養バランスの管理が必要な子にも配慮されている。


ビュッフェには栃木の地酒やビール、ワインも並ぶ。徒歩圏内にコンビニや酒屋がないため、アルコールは夕食時にゆっくり堪能するのがおすすめ。

朝食もビュッフェスタイル。和食から洋食までバラエティ豊かなメニューが揃う。

歴史ある名湯で、奥日光の静けさに身をゆだねて


風情ある景観のなか、源泉掛け流しが楽しめる露天風呂。

大浴場も源泉掛け流し。旅館からほど近い「湯の平湿原」の硫黄泉を引湯している。

 今春リニューアルした大浴場「瑠璃の湯」は、奥日光湯元温泉のにごり湯を堪能することができる。湯元温泉は、延暦7年(西暦778年)に勝道上人によって開かれ、江戸中期以降は日光山輪王寺の寺役によって受け継がれてきたという、奥日光を代表する名湯。遊び疲れた愛犬が部屋で寛いでいる間に、硫黄の香りに包まれて、心身ともにほぐれゆく時間もまた贅沢なひととき。


21時頃にはロビーラウンジで、あんかけうどんと2種の小鉢のお夜食が。

 夕食後の団欒タイムには、ラウンジでお夜食のサービスも。とろみのある出汁がやさしく沁みるあんかけうどんと、素朴な味わいのお惣菜に舌鼓。昼とはまた表情の異なる中庭を眺めながら、愛犬と共に過ごす夜は心地よさも格別。

奥日光ならではの自然美と、帰路にも続く旅の余韻


翌朝は宿の周りを軽くおさんぽ。大自然の開放感と澄んだ空気に触れ、ぼんも大喜び。

 山々に囲まれた旅館の周辺は、おさんぽにも絶好のロケーション。美しい湖のほとりまでは、およそ5分。都会では味わえない絶景のおさんぽコースもまた、奥日光旅ならではの魅力。


美しい陽の光が降り注ぐ湖畔で、寝転ぶようにはしゃぐぼん。

チェックイン・チェックアウトは、端末にタッチするだけで実にスムーズ。

 翌朝のチェックアウトもワンタッチでストレスフリー。古きよき和の趣を堪能できる一方で、こういった最新システムを積極的に導入しているバランスが素晴らしく、煩わしい手続きやタイムロスを全く感じさせない。


帰り際に通りかかった名もなき絶景スポット。淡いピンクの山桜が幻想的な彩りを添える。

 宿を後にして東武日光駅へと向かう途中、いろは坂を下る車窓から見えたのは、宿の方にこっそり教えていただいた山桜。地元民しか知ることのない彩り豊かなこのパノラマは、旅の締めくくりにふさわしい絶景。旅の最後まで温かなホスピタリティに触れ、帰りの道中も心地いい余韻に浸ることができた。

ゆるり 奥日光 with DOGS

所在地 栃木県日光市湯元2548
電話番号 0570-550-881
料金 和室14,300円〜(夕・朝2食付き・2名1室利用時1名分・税サ込)
   半露天風呂付きツインベッドの場合は20,900円〜
愛犬料金 1頭4,400円、2頭6,600円(Relo Hotels&Resorts会員登録【無料】後に公式HPから予約すると、愛犬の宿泊料が無料)
チェックイン/アウト 15:00(最終22:00)/10:00
アクセス 東武日光駅からバスで約75分(湯元温泉バス停下車)
https://yururi-okunikko.com/

文=栗原うらら
写真=榎本麻美

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