京都府の西北部に在る福知山市は明智光秀が築いた福知山城の城下町。古くから日本海側と京阪神をつなぐ鉄道の要所です。鉄道好き垂涎の鉄道の街、京都府内唯一の家畜市場を有する肉の街、鬼伝説が残る鬼の街などさまざまな魅力をもつ福知山ですが、実は老舗から新店まで、和洋さまざまなスイーツが味わえる「スイーツの街」なのです。
人気店を巡り、「スイーツの街」福知山の魅力を知れば、甘い旅の記憶として刻まれること間違いなし。1泊2日旅の想定で人気の福知山スイーツをご紹介します。
福知山駅から、ちょっと懐かしい雰囲気に癒されるアオイ通り商店街を通ってカフェを目指します。
2024年9月にオープンした小さなカフェ、「Copitps de nieve(コピートス デ ニエベ)」はエクアドル出身のホルヘ・エンリケ・ゴメス・ベナルカサルさんと波多野愛子さんご夫妻が営むお店。ホルヘさんが毎日焙煎するエクアドルコーヒーと愛子さんが作るケーキやクッキー、モーニングセットも人気です。
「エクアドルは小さな国ですが3つのコーヒー豆産地があります。無農薬、手作業といった理由で残念ながら生産量が限られているのです。エクアドルコーヒーの魅力はなんといっても強く、豊かな香りと爽やかな酸味です」(愛子さん)
ご近所の常連さんだけでなく、希少なエクアドルコーヒーを味わいに遠方から訪れるコーヒー好きの人も。子供の頃からお菓子作りが好きだったという愛子さんのつくるケーキやクッキーは、丁寧に焙煎された香り高いコーヒーによく合います。エクアドルコーヒーの魅力をもっと広く、多くの人に知ってもらうのがお二人の夢なのだそうです。
Copitps de nieve(コピートス デ ニエベ)
所在地 京都府福知山市内記65-6
電話番号 070-4702-7130
営業時間 8:00〜17:00(モーニングL.O.10:30/カフェL.O.16:30)
定休日 木曜
https://copitos.official.ec/
全長300メートルのアーケードがある新町商店街で、手作りのお菓子と飲み物を味わえる店「まぃまぃ堂」。店主の横川知子さんがつくるケーキやクッキーは、素材にこだわった正統派で味わい深いけれど、店主のお人柄そのものといった優しくてほっこりするスイーツです。
コーヒー、紅茶はすべてオーガニック・フェアトレード。カフェスペースから隣りの部屋に進むと古道具や本、食器(作家ものの器も)、フェアトレード雑貨がところ狭しとぎっしり並んでいて、ついつい掘り出し物を探したくなる楽しいスペース。ギャラリーでは地元に限らず広範囲の作家の展示会も行われます。
カフェのカウンターにずらりと並ぶケーキやクッキーは地元の人々が次々と購入していくので、あっという間に品薄状態。いつもてんてこ舞いする店主の、愛情が注がれた焼き菓子や飲み物やモノたちが訪れる人を笑顔にする、多くの人に愛される店です。
まぃまぃ堂
所在地 京都府福知山市下新26
電話番号 0773-22-4686
営業時間 12:00〜19:00
定休日 月曜、日曜
http://maimai-do.com/
駅からほどちかい場所にある肉料理が自慢のお店、ku-nel。地元出身、オーナーの足立龍さんが厳選した和牛、地元産の野菜を使った料理が楽しめます。種類が豊富なパスタも人気。
ステーキは、イチボやシンシン、ヒレなど部位ごとに110グラム単位でオーダーできるのも嬉しい。また、福知山市のふるさと納税やスイーツサブスクでも人気の「京都奥丹波カヌレ」をテイクアウトできることも魅力。「肉の街」と「スイーツの街」を同時に確認、堪能できるお店です。
※「京都奥丹波カヌレ」の奥丹波の食材を使ったフレーバーは丹波のたまご、抹茶 綾茶織、和三盆きなこ、京都ほうじ茶、丹波栗2.0、純米大吟醸、塩ミルク、あんことバター、いもくりなんきんの9種類。「ku-nel」向かいにある「MAISON KU-NEL」でも購入可能。(営業時間:8:00〜17:00、月曜休)
ku-nel
所在地 京都府福知山市駅前町196-4
電話番号 0773-48-9471(予約受付17:00〜22:00)
営業時間 火曜18:00〜22:30(フードL.O.21:30、ドリンクL.O.22:00)、水曜〜日曜11:30〜13:30(L.O.13:00)18:00〜22:30(フードL.O.21:30、ドリンクL.O.22:00)
定休日 月曜
https://www.ku-nel.kyoto/
栗の名産地といえば丹波地方。地元の丹波栗を使ったこだわりの焼き菓子で福知山の地元はもちろん、全国にも知られるのが「足立音衛門」です。日常を豊かにしてくれるほっこりスイーツから、大切な方への贈りものまで素材と向きあい作り上げるお菓子はどんなシーンにも寄り添ってくれる、福知山土産の定番中の定番。
讃岐和三盆糖や沖縄県粟国の塩など素材選びへのこだわり、自称栗オタクの店主がイタリア、トルコ、チリ、韓国など、国内のみならず世界中の栗の産地を巡って厳選した栗で作り上げる安心安全、上質なお菓子は福知山市のふるさと納税、スイーツサブスクでも人気。2022年にオープンしたカフェではお城を眺めながらカフェタイムを楽しめます。
足立音衛門
所在地 京都府福知山市内記44-18
営業時間 9:00〜18:30 お城カフェ10:00〜16:00(L.O.15:30)
定休日 元日
https://www.otoemon.com/
福知山で人気の鳥料理専門居酒屋・鳥名子の下柳町店「柳町」は、明治期に建てられた築・約130年の町屋を改装したレストラン。そのまま活かせる部分は残しながらモダンに改装した店内は、黒谷和紙作家のハタノワタルさんによる襖や、庭師の松下さんによる中庭など見所が満載です。
こちらでは、名物の「鴨すき」をはじめ、地元・福知山や丹波、丹後エリアの食材を使った料理が楽しめます。うまみたっぷりのスープでシンプルに鴨のおいしさを堪能できる「鴨すき」は、“福知山といえば「鴨すき」!”と、広く国内外で知られる名物になる日も近い予感。開店10周年となる今年、一階に地元の生産者が持ち寄るマルシェをオープン。そこで購入した商品や、自家製のスイーツやコーヒーを2階のイートインスペースで楽しめます。
※福知山市ふるさと納税「鴨肉と鴨団子セット」(二人前)のセット内容は、合鴨ロース、鴨団子、濃縮だし、昆布。
柳町
所在地 京都府福知山市下柳町21
電話番号 0773-22-1809
営業時間 11:30〜14:30(L.O.14:00)、18:00〜23:00(L.O.22:00)、日曜・祝日18:00〜22:00(L.O.21:00)、マルシェ10:00〜17:00、バー 金・土曜のみ20:00〜25:00
定休日 年末年始
http://yanagimachi.kyoto.jp/
今回の福知山街歩きの締めくくりには駅にも近い、その名も「お土産と喫茶 足立」で。福知山とその周辺の名物、おいしいもの、楽しいものなどお土産にしたいものが並ぶお店です。喫茶でも福知山産の茶葉やフルーツを使った飲み物やパフェが楽しめます。種類豊富な大福も大人気でこちらはテイクアウトする人も多いよう。
そして、福知山の旅を思い出しながらぜひ食べていただきたいのが「ふくちやまぱふぇ」(869円)。福知山の山城屋茶舗の赤鬼ほうじ茶を使用したゼリー、アイスは福知山で人気のあまづキッチン、福知山名物ちきり屋の踊せんべい、甘さ控えめのあんこと白玉は自家製。福知山名物が詰まったパフェは味のバランスも絶妙。福知山のスイーツを思い出しながら味わってください。
お土産と喫茶 足立
所在地 京都府福知山市駅南町1-268
電話番号 0773-45-7757
営業時間 10:00〜16:00(L.O.15:00)、火曜はテイクアウト、土産販売のみ
定休日 土〜月曜、祝日
https://www.omiyage-kissa-adachi.com/
いかがでしたか? 栗、黒豆、お茶、卵、果物など、上質な素材が生産される福知山でおいしいスイーツが生まれ、愛されるのは必然。老舗の味から新しい味、和菓子に洋菓子と幅広いスイーツが楽しめるのも福知山の魅力です。その魅力を広く知ってもらうため、福知山市ではふるさと納税、スイーツサブスクにも取り組んでいます。ぜひ、チェックしてみてください。
【福知山ふるさと納税】
https://www.satofull.jp/products/list.php?s3=129&cnt=60&p=1/
【ふるさと納税限定】
スイーツのまち京都・福知山 スイーツサブスク(月替わり定期便6回プラン)
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/26201/6445636/
文=齊藤素子
写真=橋本 篤