虎ノ門に書店・ギャラリー「タイガーマウンテン」 装丁家ごとに書棚を構成

  • 2025年5月1日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 書店・ギャラリー「TIGER MOUNTAIN(タイガーマウンテン)」が虎ノ門にオープンして2カ月がたった。(新橋経済新聞)

 「TIGER MOUNTAIN」外観(写真提供=黒鳥社)

 企画・運営は「黒鳥社」(港区虎ノ門3)。コンテンツディレクターの若林恵さんが古本の買い付け、売り場作り、書籍のキャプション作成を担当する。

 書店スペースは、日本の戦後の出版文化が生み出した「優れた装丁・ユニークな編集の本」を、1960~90年代を中心に約3500冊並べる。書籍の9割以上は古本で、約100人のデザイナーや装丁家ごとに書棚を構成する。ギャラリースペースでは、デザインや編集に焦点を当てた展示を行う。

 店名は音楽家「ブライアン・イーノ」さんのアルバム名の由来にもなった中国の革命現代京劇「智取威虎山」から名付けた。

 客層について、黒鳥社・TIGER MOUNTAINスタッフの川村洋介さんは「日本のデザインやカルチャーに関心の高い訪日外国人旅行者や、クリエーティブの手掛かりを探す場として訪れる編集者、デザイナー、写真家、ギャラリースペースの企画展を目当ての人、休憩時間に訪れる近隣オフィス勤務の人、かつて学生時代に持っていた思い出の本を探しにきた年配の人などが来店する。店舗の近くには港区立みなと科学館、菊池寛実記念 智美術館もあり、幅広い年代の人が新しい文化体験を求めて訪れている」と話す。

 「書店スペースにある約3500冊の古本は、アートやデザイン関連の本から、小説、エッセー、インタビュー集、人文書、漫画から辞書、写真集まで、ジャンルも体裁も多岐にわたり取りそろえている」とも。「古本を入荷するたびに書棚の構成をこまめに入れ替えているので、毎日足を運んでもらっても新しい出合いがあるはず。ギャラリースペースでは月1回ペースで企画展を開催している。出版に関わる展示だけでなく、陶器や古物、ファッションや雑貨などさまざまなジャンルのポップアップストアも予定している。本の表紙を眺めるだけでも楽しめる空間にしているので、ランチ休憩や仕事帰りに気軽に立ち寄ってもらえたら」と呼びかける。

 営業時間は12時~21時(日曜は13時~18時)。月曜・火曜・祝日定休。

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