下田のエステサロン「プラチナム」が1周年　老舗美容室の一角に開業

　海を愛する移住者が開業したエステサロン「PLATINUM（プラチナム）セルフフェイシャル＆スカルプケア下田」（下田市西本郷）が4月23日で1周年を迎えた。（伊豆下田経済新聞）

　「気軽に訪れてほしい」と呼びかける杉山紫乃さん（関連画像6枚）

　店主の杉山紫乃（しの）さんは東京都出身。マリンスポーツと離島文化を愛する杉山さんは、社会人になった当初、新宿のエステサロンで美容カウンセラーとして働いていたが、「海のそばで暮らし、イルカと泳ぎたい」という思いが捨てられず、職場を辞めて小笠原の父島へ赴き、リゾートバイトで旅館業に従事した。

　「接客業が好き」と話す杉山さんは、その後も伊豆諸島の八丈島や鹿児島県最南端の与論島、沖縄県の西表島や由布島など、旅をしながら働き、タイの離島など海外でもビーチリゾートを体験。2009（平成21）年に実父が河津町に引っ越したのをきっかけに自身も伊豆に移住し、今井浜東急ホテルのフロントで4年間働いた。

　同店は今秋45周年を迎える美容室「タイガー」の一角に店を構える。プライベートで通っていたタイガーの店主・山田隆之さんに声をかけられ、若い頃に従事していた美容の仕事で開業することを決意した。山田さんとは東京時代の友人が共通の知人だったことも後に分かり、「不思議な縁」と杉山さんは振り返る。

　店内はネイビーを基調とした壁面に、ラッキーカラーだというオレンジをアクセントに取り入れた落ち着きのある空間。完全予約制のため、大きなリクライニングチェアに座りながら、リラックスして施術を受けることができるようにする。所要時間は前後のカウンセリングやパックを含めて約1時間。「続けることが大切」という杉山さんの思いを反映し、繰り返し通いやすいように1回の施術料は4,400円に抑えているという。

　「自身の経験から美容の奥深さに魅了され、学びながら発信している」と話す杉山さん。「一人一人と丁寧に向き合い、ほっとできる時間を届けたいので、ぜひ気軽に訪れてほしい」とも。

　営業時間は9時～18時。完全予約制。