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【石川県 2024年版】 春の絶景・風物詩10選 GWにも開催 有志により再出発した出張輪島朝市

  • 2024年4月21日
  • CREA WEB

 日本が誇る四季折々の魅力に迫る季節の絶景特集。まだ知られざる四季折々の表情を見せてくれる日本の風景に改めて魅了されたという人も多いはず。

 今回は、石川県が誇る春の絶景・風物詩をピックアップ。

 日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。これからの旅の参考にどうぞ!


◆輪島朝市


輪島朝市。©GYRO_PHOTOGRAPHYイメージマート

 輪島沖で取れたタコの天日干しやアジ、ホッケの干物といった海産物や輪島塗の箸やおわんなどが並ぶ輪島市の「輪島朝市」。2024年は、能登半島地震による大規模火災で大半が焼失したため、金沢市金石地区にて出張開催の形でリスタート。

 金沢市に避難した組合員有志と金石町商工振興会や県漁協金沢支所が実行委員会を組織して開催を実現させた。輪島朝市のシンボルであるオレンジ色のテントの下、威勢のいい掛け声が飛び交い、大勢の来場者でにぎわい活気づき、大勢の人が訪れた。

 来場客から激励の言葉をもらう姿や、店主と客が再会を喜び合う光景などがあちこちで見受けられる。次回はゴールデンウィークに開催予定とのこと。この春にしか見られない出張型の輪島朝市に足を運んでみては。

輪島朝市 (わじまあさいち)

石川県金沢市金石地区
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1352278

◆お旅まつり


お旅まつり。石川県観光連盟

 お旅まつりは、小松市で毎年5月に行われる莵橋神社(うはしじんじゃ)と本折日吉神社(もとおりひよしじんじゃ)の春季例大祭。

 目玉は、石川県の無形民俗文化財に指定されている曳山行事の「曳山曳揃え」。各町の8基の曳山がダイナミックに移動し、一堂に揃う光景は圧巻。黄金色に輝く絢爛豪華な曳山を一目見ようと毎年多くの観光客でにぎわう。

 もう一つの見どころは子供たちが曳山で熱演する「子供歌舞伎」。役者に選ばれた子供たちは、3ヵ月前から台詞を覚え、毎日稽古を行う。大人さながらの名演技に歓声が沸き上がるシーンもあり、会場が一体感に包まれる。

お旅まつり(おたびまつり)

所在地 石川県小松市中心市街地ほか
https://www.city.komatsu.lg.jp/soshiki/1015/event/1/16390.html

◆犀川の桜


犀川の桜。石川県観光連盟

 犀川の支流となっている伏見川と高橋川の河川空間を公園として整備した犀川緑地。春は花見、夏は花火、秋は運動会など季節ごとのレジャーやイベントで地域の人に親しまれているスポットだ。

 4月は犀川の両岸に桜並木が広がり、ビューポイントもいくつか点在している。

 子ども向けの遊具が充実している犀川緑地の「いしかわ子ども交流センター」は、家族連れの花見に最適。犀川大橋のやや上流沿いにある「犀星の道」と名付けられた通りの桜並木も見事。満開になった桜並木をゆっくり散策すれば、うららかな春を満喫できるはず。

犀川の桜(さいがわのさくら)

所在地 石川県金沢市法島町周辺
https://www.kanazawabiyori.com/special/hanami/2023/03/65045.html

◆九谷茶碗まつり


九谷茶碗まつり。石川県観光連盟

 明治時代、現在の能美市佐野町で始まった久谷茶碗まつり。今では約50の九谷焼の窯元や作家などが出店する能美市のビッグイベントに。普段使いにぴったりな器から九谷焼作家による美術作品などが特別価格でずらりと並び、全国からお気に入りの器をこの機会に探し当てたいというファンが多い。

九谷焼の器で提供されるご当地グルメや模擬店もあり、様々な楽しみ方ができる。
※2024年は会場を分散して開催予定。

開催期間:2024年5月3日(金)〜5日(日)

九谷茶碗まつり(くたにちゃわんまつり)

所在地 石川県能美市 根上会場(根上総合文化会館)・和田山会場(能美ふるさとミュージアム隣)・九谷陶芸村(実店舗のみ)・能美市内実店舗・窯元

◆加賀野菜、春の筍


加賀野菜、春の筍。©seedイメージマート

 ヘタ紫なすや加賀太きゅうり、加賀つるまめ…。すべて昭和20年以前から栽培され、今も金沢で栽培されている伝統的な加賀野菜。15品目が認定されている加賀野菜の一つが春に旬を迎えるたけのこだ。

 金沢市で採れるたけのこは、タケ類の中で最も大きい孟宗竹というマダケ属の一種。冬の間、雪の下で育つため、甘みがあってみずみずしいのが特徴だ。

 柔らかな穂先は和え物やお吸い物に、中央は若竹煮などの煮物に、固めの根元は細かく刻んでたけのこごはんにどうぞ。

加賀野菜、春の筍(かがやさい、はるのたけのこ)

https://kanazawa-kagayasai.com/knowledge/

◆倶利迦羅不動寺 西之坊鳳凰殿のツツジ


倶利迦羅不動寺 西之坊鳳凰殿のツツジ。

 俱利伽羅不動寺は、1300年の歴史を誇る、パワースポットとして知られる古刹。

 なかでも1998年10月に、竹橋地区に建立された西之坊鳳凰殿は、平安時代の建築様式である寝殿造りを取り入れており、優美かつ壮大な佇まいを見せる。

 毎年春に行われる花詣ででは、境内にある庭園で、色とりどりに咲き誇るツツジを楽しめる。

 その他、八重桜、藤、牡丹、シャクナゲの花々も見事で、風情ある鳳凰殿とのコラボレーションはまさに絶景だ。

開催期間:2024年4月8日(月)〜5月7日(火)

倶利迦羅不動寺 西之坊鳳凰殿のツツジ(くりからふどうじ にしのぼうほうおうでんのツツジ)

所在地 石川県河北郡津幡町竹橋ク128
https://www.kurikara.or.jp/

◆木場潟公園


木場潟公園。©石川県観光連盟

 加賀平野の中心部、小松市にある、面積114ヘクタールの湖、木場潟。その木場潟を中心に、ぐるりと取り巻くように整備された公園で、北園地、南園地、西園地、中央園地の4つの園地からなる。

 各園地は1周6.4キロの園路で結ばれ、ウォーキングを楽しめる人気のスポットだ。

 春になると、北園地から中央園地、舟小屋までの園路沿いに1,700本の桜が咲き誇り、白山と桜並木が、湖に抱かれるように映り込む様はまさに絶景。

 全国に湖に桜が映り込む「逆さ桜」の名所はたくさんあるけれど、こちらではとびきりスケールの大きい「逆さ桜」を楽しめる。

木場潟公園(きばがたこうえん)

所在地 石川県小松市三谷町ら之部58
https://kibagata.com/

◆兼六園のカキツバタ


兼六園のカキツバタ。©石川県観光連盟

 石川県が誇る日本庭園、兼六園は、国の特別名勝に指定されている庭園で、岡山の後楽園、水戸の偕楽園と共に「日本三名園」のひとつと称されている。

 広さは約11.4ヘクタールにもわたり、四季折々の花が楽しめる。

 桜の季節の後、例年5月中旬頃には、水辺に鮮やかな紫色のカキツバタが咲き始め、新緑のグリーンとのコントラストが見事。

 なかでも定期的に開催されるライトアップ時のカキツバタの姿は艶やかで美しく、必見だ。

兼六園のカキツバタ(けんろくえんのカキツバタ)

所在地 石川県金沢市兼六町1
https://kenrokuen.or.jp/

◆主計町茶屋街


主計町茶屋街。©石川県観光連盟

 浅野川沿いにある、料亭や茶屋が軒を連ねる情緒あふれる主計町茶屋街は、ひがし茶屋街、にし茶屋街と並ぶ、金沢三茶屋街のひとつ。燈ろうが浅野川を彩る加賀友禅燈ろう流しを行われる場所としても知られる。

 細く続く路地や千本格子、路地奥にひっそり存在する「あかり坂」と「暗がり坂」など、趣たっぷりの街並みが美しい。

 春になると川沿いの小道に桜が咲き、川を照らす灯りと桜が妖艶な雰囲気を醸し出す景色を堪能できる。

主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)

所在地 石川県金沢市主計町
https://www.hot-ishikawa.jp/spot/4949

◆金沢城石川門


金沢城石川門。

 兼六園と並び、石川県を代表する観光名所、金沢城。

 天正8年(1580)に築城が始まり、江戸時代は、「加賀百万石」として名を馳せた加賀藩の藩主・前田氏の居城だった。

 その金沢城の城址公園、金沢城公園では、春になると約400本もの桜が咲き誇る。

 なかでも、兼六園に面したところにある、天明8年(1788)に再建された金沢城石川門は、白壁が美しい櫓と立派な石垣にソメイヨシノが彩りを添え、春ならではの美観を楽しむことができる。

金沢城石川門(かなざわじょういしかわもん)

所在地 石川県金沢市丸の内1-1
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/

※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

文=桐生奈奈子

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