サイト内
ウェブ

水木しげる記念館がリニューアルオープン!妖怪ロードを巡る見どころと周辺グルメを紹介

  • 2024年5月3日
  • Walkerplus

「ゲゲゲの鬼太郎」などで知られる水木しげるの作品を、その生涯を織り交ぜなから紹介している「水木しげる記念館」が、2024年4月20日にリニューアルオープン。その見どころと、周辺の立ち寄りスポットを紹介する。

■1年ぶりにお目見え!「水木しげる記念館」
「水木しげる記念館」は、2023年3月から建て替えのために休館。2024年4月20日にリニューアルオープンした。

1階には受付とショップがあり、2階の展示室へはエレベーターで移動する。1階の入り口を入るとまず目につくのが、鬼太郎が目玉おやじの茶碗にお湯をそそぐ、おなじみのポーズのオブジェ。近くには、旧記念館の壁に描かれた、水木しげる直筆のイラストも展示されているので探してみよう。

入場券は、日時指定の前売券と当日券の2種類。当日券は館内の滞留人数によっては販売がない場合もあるので、ゴールデンウイークなどの繁忙期には、あらかじめ前売券を購入しておくのがおすすめだ。

■「常設展示室」と「企画展示室」をチェック
2階には、全6章で構成される常設展示室と企画展示室がある。常設展示室では「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」などの代表作はもちろん、リニューアルで新たに加わった、水木氏の戦争体験なども織り交ぜながら展示作品が紹介されている。

第1章「境港のしげる少年」は、今回新しく追加された展示で、水木氏の幼少期のエピソードを自伝的な漫画やエッセイより抜粋し、パネルや映像などで紹介。水木氏の人格形成にも影響を及ぼしたであろう、おもしろいエピソードを堪能しよう。

今回のリニューアルで登場した、第2章「水木しげると戦争」では、太平洋戦争で激戦地ラバウルへと送られた、水木氏の苛烈な体験がもとになった作品を展示。

徴兵直前の絶望と覚悟を込めた「水木しげる出征前手記」や、戦場での体験をもとに描いた「総員玉砕せよ!」から抜粋したイラストや言葉が並ぶ。戦場では、戦友たちとの死別や左腕の負傷などを経験し、その後の人生観にも大きな影響を残したと言われている。

徴兵による死の恐怖から逃れるために読み、戦地にも持っていったという「ゲーテとの対話」の現物も展示されている。戦争を経験した水木氏の言葉からは、その恐ろしさ、無意味さ、悲惨さが感じられ、引き込まれる。立ち止まってじっくり眺める人が多いコーナーだ。

第3章「そして漫画家に」では、戦後の生活と漫画家として成功するまでの道のりが描かれる。水木氏が漫画で食べられるようになったのは43歳のとき。そのときにはすでに結婚し、ふたりの娘も生まれていた。漫画の掲載誌や画材に混じって、水木氏が使った義手が展示されているのは同館ならではないだろうか。

■妖怪たちの気配を感じながら水木ワールドに浸る
第4章「水木しげるが描いた妖怪たち」からは、水木ワールド全開!旧館で人気だった「妖怪洞窟」も、よりリアルにリニューアルしている。薄暗い洞窟に潜む約50体の妖怪たちの気配を感じながら、一気に水木ワールドに引き込まれるコーナーだ。

水木しげるの漫画ワールドに浸れるのが第5章。「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」といった代表作を、複製原画やパネルなどで紹介している。

第6章「水木しげるの言葉」では、水木しげるの名言を紹介。実はこれらの名言は来館記念チケットの裏にも書かれている。チケットは全35種類でランダムに配布されるため、今欲しい言葉に出合えるかもしれない。

■貴重な原画を見られるチャンス
企画展示室では、貴重な原画を約半年ごとの展示替えで公開する。現在は「鬼太郎の誕生 ー生まれかわる四つの物語ー」が開催中。前期は2024年10月20日(日)までとなる。

70年ほどの歴史がある鬼太郎には、初登場の紙芝居作品から漫画まで、少しずつ違う4つの物語がある。こちらでは、4つの「鬼太郎の誕生」を貴重な原画とともに紹介している。それぞれの媒体での表現や、絵のタッチの違いを見比べられるのはここだけだろう。

鬼太郎ファンなら見逃せないのが、水木しげるの生誕100周年記念作品として大ヒットした映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」に関する資料だ。鬼太郎誕生をイメージしたフォトスポットで写真を撮ろう!

■限定グッズがそろう「な・ぷーんストア」
展示を堪能したあとに立ち寄りたいのが、1階の「な・ぷーんストア」。「公式ガイドブック」(2000円)をはじめ、「アクリルスタンド(全9種)」(990円)や「原画ポストカード(全16種)」(220円)など、ここでしか買えないオリジナルグッズが並ぶ。

企画展と連動したグッズも登場。現在は「鬼太郎の誕生 ー生まれかわる四つの物語ー」の「ポストカード(全8種)」(220円)や「クリアファイルA4(全4種)」(440円)、「ステッカー(全4種)」(330円)などがそろう。

ポストカードは、敷地内にある妖怪ポストへ投かんすると、妖怪消印が押される。ショップでは切手も販売しており、1階のライブラリーには筆記用具も用意されているので、旅先の思い出を記してみてはいかがだろうか。

■周辺の妖怪スポット
水木しげるロード
記念館近くにはさまざまな立ち寄りスポットもある。記念館に面し、JR境港駅から東へ約800メートル続く「水木しげるロード」は、1993年に誕生。2018年の大規模リニューアルではバリアフリー化が進み、休憩場所も設置された。178体の妖怪たちのブロンズ像が点在し、撮影スポットとしても人気だ。

日没から22時までは、ブロンズ像や妖怪たちの影絵のライトアップが楽しめる。周辺にはファンならずとも立ち寄りたい、ユニークな店や土産物店も立ち並んでいる。

妖怪食品研究所
水木しげる記念館の横にある「妖怪食品研究所」の名物は「妖菓目玉おやじ」(500円)。目玉おやじをリアルに再現した練り切りで、ユニークでインパクトがある見た目は、年代を問わず人気となっている。松江市の老舗和菓子店・彩雲堂が手がけており、味も本格派。中のこしあんは、北海道産の小豆を使用して職人が丹念に練り込んでいる。

見た目もユニークなので、おもしろ写真撮影を楽しもう。食べ歩き用のほか、お土産用(2個入り1000円〜)もあり、賞味期限は常温保存で3日から6日程度。何ともインパクトのあるお土産になりそう。

ゲゲゲの妖怪楽園
水木しげる記念館のすぐ裏手にあるのが「ゲゲゲの妖怪楽園」。フォトスポットや売店、射的などの遊べるスペースとテーブル席があり、休憩スペースとしても利用できる。人気は「妖怪クリームソーダ」(550円)。映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」でも、鬼太郎の両親がクリームソーダを飲むシーンがあり、大人気なのだとか。

3色のソーダと好きなキャラクターを選択可能。クッキー製のキャラクターは12種類あり、地元のお菓子屋さんで丁寧に作られたクッキーはやさしい味わい。カラフルなソーダとかわいいクッキーで、写真映えも確実な1杯だ。

妖怪神社
全国からさまざまな妖怪たちが集うという「妖怪神社」では、妖怪たちの妖力がご利益を授けてくれるのだそう。神社建立の折に水木しげる先生が入魂したというご神体は、約10尺(約3メートル)の黒御影石と、樹齢300年の欅(けやき)。まずは入り口にある「目玉おやじ清めの水」で、手を清めて参拝しよう。

境内には妖怪からくり人形がおみくじを運ぶ「からくり妖怪みくじ」(1回200円)や、妖怪によって願掛内容が異なる「妖怪絵馬」(3種 各500円)もある。

千代むすび酒造 岡空(おかそら)本店
「ゲゲゲの鬼太郎」パッケージの酒がそろうのが「千代むすび酒造 岡空(おかそら)本店」だ。1865年創業の老舗酒造で、鳥取県固有の幻の酒造好適米「強力(ごうりき)」などを使用して、酒造りを行っている。テイスティング付きの酒蔵見学(要予約・一般向け1000円〜)もあり、酒の知識や酒造りの工程が学べるのもうれしいところ。

店内には、立ち飲みスタイルでサクッと楽しめる日本酒バー「酒蔵角打ち」のほか、酒の仕込み水で煎れたコーヒー(300円)や、千代むすびの米・麹で仕込んだ「特製甘酒」(300円)が味わえる茶房「蔵や」もあり、休憩にもぴったりだ。

JR境線 鬼太郎列車
水木しげるロードの最寄りである境港駅へはJRが便利。米子市と境港市を結ぶJR境線では、ユニークな妖怪列車・6タイプがローテーションで運行中。外観はもちろん、中も妖怪だらけで楽しめること間違いなしだ。

沿線上の16の駅には「ねずみ男駅(米子駅)」や「鬼太郎駅(境港駅)」などの愛称がつけられており、車内放送も鬼太郎や目玉おやじ、ねこ娘が担当。なんとも妖しい雰囲気が楽しめる。

■周辺のグルメスポット
水木しげる記念館から車で約5分の距離にある境港周辺では、新鮮な魚介グルメが楽しめる。せっかく港町にきたのなら、ぜひ立ち寄りたいスポットを紹介する。

境港水産物直売センター
境港のすぐ近くにあり、港から直送される新鮮な魚介類が並ぶのが「境港水産物直売センター」。境港はカニの水揚げ量が日本一で、さらに本マグロの水揚げ量も日本有数となっている。

12の水産販売店が軒を連ねるこちらの魅力は、発送はもちろん、買ったものをセンター内のテーブルですぐに食べられるところ。ベニズワイガニや岩ガキ、朝どれのエビなど、季節によってさまざまな海の幸が楽しめる。

ほかのカニに比べてミソが柔らかいベニズワイガニは、ほぐした身をミソにつけて食べると絶品!カニに関しては、お願いすれば食べやすくさばいてもらえるほか、道具の貸し出しもしてくれる。

旨いもん市場 海月丸(かつきまる)
境港から徒歩約15分の場所にあるのが「海月丸(かつきまる)」。地元出身のオーナーが仕入れる海鮮はどれも新鮮で、海鮮丼や定食などで旬の味が楽しめる。

一番人気は赤字覚悟の「てっぺん海鮮丼」(2970円)。境港の新鮮魚介がたっぷりのった丼に、カニが一杯どーんとはみ出す豪快な丼には、お吸い物と日替わり小鉢、漬物が付き、旅先での贅沢ランチにぴったりだ。


風もさわやかな初夏は、徒歩での観光に最適な季節。リニューアルオープンでパワーアップした水木しげる記念館と、海鮮が楽しめる境港へ出かけてみてはいかが?

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

(C)水木プロダクション

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.