算命学とは、古代中国で生まれた「運命を算出する学問」。性格・人生のバイオリズム・宿命を読み解き、あなたの人生の道しるべとなってくれます。算命学では生年月日を基に大きく10種の主星(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)に分類されます。
今年は桜の開花が例年に比べて遅いので、やっと春の訪れを感じている人も多いかもしれないけれど、暦の上では4月の後半は「土用」と言って、季節の変わり目を表す時に突入するの。
この土用はまさしく春から夏への移行期間。
陰陽五行思想では、自然界は木・火・土・金・水の5つのエレメント(要素)から成り立っていると考える。春は木、夏は火、秋は金、冬は水の気と捉え、まさしくこの春の土用は木の気から火の気に変わる期間とされているの。
火のエレメントはとてもエネルギッシュなので、立夏の前に心身ともに整っていることが重要。
この時期に無理をしてしまうと、5月に体調を崩しやすいのでご注意を。
2024年 土用の期間
4月16日(火)〜5月4日(土)
ただし、間日(まび)という、土をつかさどる神が地上から離れるとされる日は土用の日にあたらないので、何かを始めるなら、この日に狙いを定めて。
2024年は4月23日(火)、4月24日(水)、4月27日(土)の3日間よ。
算命学についての雑学は、東京ケイ子のインスタで配信中(@tokyo_keiko)。
「戊」という字は、“茂”に通じ、植物が伸びきる様を表す漢字。
またその部首が「戈構(ほこづくり)」であることからも、先端に斧状の刃がついた矛(ほこ)の象形文字。繁りすぎた枝や葉を落す作業に用いられた伐採する道具を指すの。
つまり最大限の繁栄を意味しながらも、伸びすぎた植物は整え、切っていくと読める。
「辰」の文字は生まれた胎児と胎盤を分ける為、石の刀で臍の緒を分断している状態を表していると言われている。
辛抱強く、ただし力強く、活発に動くことで、新しい世界へ震動することを意味するの。
この振動というところ、実は地震も多い時なので要注意。2024年の干支が甲辰(きのえたつ)で、揺れる一年に対して、月の干支で辰が重なるのは少し嫌な予感……。備えあれば憂いなしよ!
つまり、伸び切った旧体制・旧勢力は躊躇なく伐採をして、新しい勢力を迎え入れることが諸行無常の世の常だという時運。
政治や世の中の動きはもちろん、自分自身の古い考えもアップデートが求められる時。
文=東京ケイコ
イラスト=中村桃子