
飛騨川河畔に宿が立ち並び、山間の美しい景色が広がる下呂温泉。せせらぎが心地よい川沿いの小路や商店やグルメが集まる温泉街などがあり、散策しながら一日過ごすことができます。歴史ある温泉地の由縁ともなっているお寺から最新スポットまで、下呂の街歩きで立ち寄りたいスポットをまとめてみました。
まず訪れたのは下呂温泉街から少し離れた山裾に広がる観光施設、下呂温泉合掌村。白川郷など全国からその保存のために移築した合掌造りの建物を集めた野外博物館のような施設です。茅葺屋根や伝統建築を後世に伝えるため、建物をカフェや体験施設として利用しながら、維持・保存をしています。
おすすめは囲炉裏や縁側のある建物でほっと一息つくことができるカフェ。地元のトマトやコンニャクを使ったヘルシーなあんみつをいただくことができますよ。
下呂温泉合掌村のすぐ隣で見つけたのは、飛騨地方で親しまれているお菓子「栃の実せんべい」のお店。栃の実を使った昔ながらの素朴な味わいのお菓子を作ってきた下呂の老舗「千寿堂」の製造直売所&カフェとなっていて、店内では栃の実煎餅を製造販売しています。タイミングが良ければ、しっとり柔らかな焼き立てをいただくこともできますよ。
次に訪れたのは、下呂温泉合掌村から雨情公園方面に歩いた先にある「oreg cafe」。名古屋で人気のパティスリー「レニエ」の長谷川シェフが、故郷である下呂に作り上げたお店です。ショーケースにはパティシエが作る美しいケーキのほか、ヴィエノワズリーや焼き菓子が並んでいます。テラス席もあり、長谷川さんが自ら作り上げたという緑溢れるガーデンや下呂の自然に囲まれながら過ごすことができます。
合掌村から川沿いに遊歩道が続くせせらぎ街道を歩いて、温泉街へいってみましょう。さまざまな宿やお店が立ち並ぶ通りから山間へと抜ける道を進むと現れるのが、173段もの石段。それを登った先にあるのが温泉寺です。
下呂温泉は1000年以上の歴史がある温泉ですが、一度温泉が途絶えたことがあるのだそう。あるとき一羽の白鷺が飛騨川に舞い降り、その場所を掘ると再び温泉が湧きだし、その白鷺が戻った場所を見ると薬師如来が鎮座していた、という伝説が寺の縁起となっています。
温泉寺から湯の街通りに戻ったら、おやつを楽しみに「ゲロゲロバタースタンド」へ。こちらは下呂温泉街の中にあるバターを使ったグルメ&スーベニアショップとなっていて、店内には地元産のミルクで作った自家製バターを使った、さまざまな商品が並んでいます。
バターをたっぷり使ったな「ゲロゲロバタークッキー」になめらかなバタークリームをたっぷりはさんだバターサンドはフレーバーもいろいろで食べ歩きにぴったり。「ゲロゲロバタークッキー」はかわいい本型のパッケージに入ったお土産も販売もしています。
「GEROGEROバタースタンド」から歩いてすぐ、「ビーナスの足湯」の向かいにあるのが「下呂コスメ 湯めかし堂」。2024年にオープンした、下呂産、岐阜県産の素材を使った温泉コスメ専門店です。入口にはオリジナルのバスミルクを入れた足湯ならぬ、手湯があり、目印となっています。
店内には、オリジナルのコスメ&バスアイテムが並んでいて、どれもかわいいパッケージ。カメラのようなパッケージに入ってハンドクリームは、下呂の温泉水・米ぬかで作られていて、保湿成分を配合していますが、さっぱりとした使い心地で、いい香り。
「湯めかし堂」の向かいにある「ビーナスの足湯」のほか、下呂の温泉街を歩いていると、さまざまなところに足湯があり無料で楽しむことができます。「湯めかし堂」など、下呂の多くのお店では手ぬぐいやタオルを販売しているので、散策しながら足湯で休憩するのもいいですね。