サイト内
ウェブ

レトロかわいさに惹かれる、フォトジェニックな京都の元銭湯カフェ「さらさ西陣」へ

  • 2024年2月1日
  • ことりっぷ


京都には、商家、お茶屋、民家、蔵など長い年月を経た建物が、リノベーションによって新たな時を刻みだした「リノベカフェ」がたくさんあります。織物の町・西陣にたたずむ「さらさ西陣」は、銭湯として親しまれていた築90年超の趣深い建物を生かしたカフェ。昭和の時代にタイムスリップしたかのようなノスタルジーに浸りながら、ボリューム満点のランチやパティシエ出身の店長ご自慢の多彩なスイーツを楽しみませんか。
地下鉄鞍馬口駅から鞍馬口通を西へ徒歩約15分、日本のお寺やお城で見られる優美な意匠の屋根「唐破風(からはふ)」を玄関の上にのせた、趣深い2階建の木造建築が現れます。ここから西へ5分ほどの場所でいまも現役の銭湯として親しまれる「船岡温泉」の初代が、1930(昭和5)年に創業した「藤ノ森湯」の建物です。70年近くにわたり西陣の旦那衆や地域の人に愛されましたが、惜しまれつつ廃業。今から20年ほど前にカフェ「さらさ西陣」として生まれ変わりました。
木の扉を開けると、天井の高い、開放的な空間が広がります。銭湯だった時は、手前が脱衣所、奥の部屋は向かって左が男湯、右が女湯でした。浴槽のあった場所は、立ち上る湯気がこもらないようにしたり、光を取り込んだりするため、さらに天井が高い造りになっています。
壁を彩るカラフルなタイルは「マジョリカタイル」といって、イギリス発祥の装飾タイル。大正時代から昭和初期にかけて日本でも作られるようになり、流行したそう。
11時から15時までのランチメニューは、自家製甘醤油、ネギ塩レモンなど4種のソースから選べる鶏の唐揚げランチ、週替わりランチ、丼物など、どれもボリューム満点。人気は、デミグラス&タルタルのWソースを添えたとんかつに、ふわとろ玉子、トマトスパゲティ、エビフライ2尾をのせた「トルコライス」。店長の川野洋尚さん曰く、「 “子ども心”をくすぐるわんぱくメニューです(笑)。あれも食べたい!これも食べたい!そんな宝箱のようなひと皿をイメージしています」。
店長の川野さんは、元パティシエ。「僕自身、甘いものが好きで。そのとき自分が直感で食べたいものを考えています。旬の素材を使った季節のメニューは、作る側も楽しいですね」。
「ロマンが詰まってる」とおすすめしてくれたパフェは、食後にちょうどいいミニサイズも。ベリー、チョコレートの定番2種のほか、季節限定フレーバーもお目見えします。
クリームソーダは、赤、緑、青、黄色の定番4種のほか、「ぽろぽろ野いちご」、「さっぱりミント」などオリジナルのクリームソーダも。ドリンクはほかに、ミルク系、ラッシー、コーヒー、紅茶、アルコールなどバラエティに富む品ぞろえです。
棚に並ぶ本を手にして読書にふけったり、味わい深い空間に溶け込んでゆるやかな時の流れに身をゆだねたり。お店を出た後の得も言われぬほっこり感は、元銭湯の空間がなせる業といえるかもしれません。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 1996- 2024 Shobunsha Publications All Rights Reserved.