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緑に囲まれた神聖な空間へ。奈良の「橿原神宮」で日本のはじまりを感じる参拝を

  • 2024年1月13日
  • ことりっぷ


日本のはじまりの地と呼ばれ、関西では初詣スポットなどで知られている「橿原神宮(かしはらじんぐう)」。大和三山のひとつの畝傍山(うねびやま)麓に、約53万㎡という広大な神域があり、四季折々に変わる自然の表情を見せる境内には、清々しさが漂っています。
過ごし方は、まず干支の大絵馬がある外拝殿(げはいでん)でお参り。その後には「Cafe 橿乃杜」でひと休みを。元地元ホテルのシェフたちが腕を振るうスイーツ、軽食を味わうのも楽しい時間です。
奈良県のほぼ中央に位置する橿原市にある「橿原神宮」。第一代天皇天皇・神武天皇(じんむてんのう)と、媛蹈韛五十鈴媛皇后(ひめたたらいすずひめこうごう)がお祀りされています。
1890年(明治23年)に「神武天皇の御聖徳を後世に残したい」という民間有志の請願により、神武天皇が即位した、畝傍山東南「橿原宮」の址地に創建されました。そのため日本のはじまりの地と呼ばれ、今では全国から多くの参拝者が訪れます。
見どころのひとつは、色を塗らずに木の地肌や風合いをそのまま生かした素木造り(しらきづくり)の鳥居です。現在の鳥居は、御鎮座130年にあたり、2020年に修築されたものです。表参道には2基の鳥居があり、第一鳥居の高さは約10メートル。まさに圧巻です。
表参道を抜けると、広がっていくような美しい屋根の形をした入母屋造り(いりもやづくり)の外拝殿が見えてきます。立ち並ぶ大きな柱、白い砂利が敷き詰められた広大な庭……その先には、祭典や正式参拝が行われる内拝殿が見えます。境内は、日常を忘れて凛とした厳かな雰囲気です。
神武天皇が、運が強かったこと、長命だったことなどから、開運招福・健康延寿・厄難解除・交通安全など、さまざまなご利益をいただけるといわれています。参拝後は授与所で、ゆかりあるお守りやおみくじにも注目してみましょう。なかでも、神武天皇を勝利へと導いたと伝わる金鵄(きんし)や、戦の勝敗を占うために使われた鮎をモチーフにしたおみくじは、見た目もかわいくて持ち帰り飾る方が多いそうです。
帰り道には、第一鳥居の近くにある宝物館へ。橿原神宮の創建110年を記念して開館したこちらには、明治天皇の御奉納による御太刀をはじめ、明治天皇の皇后・昭憲皇太后御奉納の御鏡である「白銀八角鏡」や、富士山を題材にした名画を数多く残した画家・横山大観作の『正気放光』などが収蔵されています。また、随時開催のされる企画展も見応えがあります。
広々とした橿原神宮をまわった後は、宝物館に隣接する「Cafe 橿乃杜(カフェかしのもり)」で休憩をするのがおすすめです。
崇敬会館として以前からあった場所ですが、そこに地元の方々に惜しまれつつ閉館した旧橿原観光ホテルのシェフたちが腕を振るうカフェとして誕生しました。メニューには、カフェタイムに楽しみたいボリュームたっぷりな抹茶パフェをはじめ、ホテル時代から親しまれたプリンを改良してつくられた人気のプリンアラモードなどが揃います。大和肉鶏の飛鳥鍋風うどん1200円や蒸し柿の葉寿司にゅうめんセット1400円(夏期はそうめんセット)など奈良らしさを感じられる軽食もあるので、ランチにもぴったりです。
カフェは、メニューだけでなく空間も素敵です。一面ガラス張りの店内では、緑豊かな境内の杜を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせますよ。
奈良県中央あたりにある橿原エリア。年始はもちろん、旧暦の年のはじまり、また多忙な日々の合間などに時折り訪れてみると落ち着ける場所です。日本のはじまりの地といわれる「橿原神宮」を、訪れてみてはいかがでしょう。

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