「博多町家」ふるさと館(福岡市博多区冷泉町)の物産棟がリニューアルし、4月26日、観光交流拠点「hakatakara(ハカタカラ)」としてオープンした。(博多経済新聞)
カフェコーナー
「博多町家」ふるさと館は、1995(平成7)年8月に開館した、明治・大正の時代を中心に博多の暮らしや祭り、文化、歴史を紹介する施設で、「町家棟」「物産棟」「展示棟」の3棟から成る。同施設が開館30周年を迎えたことを記念し、「博多旧市街」来訪者の利便性と回遊性の向上を目的に、物産棟を全面改修し、カフェや物販コーナーを設けた観光交流拠点「hakatakara」としてオープンした。「hakatakara」には、「博多の宝」「from博多」という意味や「ここから博多の豊かな文化を未来へつなげていく」という思いを込めたという。「博多町家」ふるさと館の指定管理者は「JTB」。「hakatakara」の運営事業者は「博多大丸」で、九州の魅力あるヒト・モノ・コトを発信して地域活性化を目指す同社の「九州探検隊」が手がける。
同施設で飲食スペースを設置するのは初めて。リニューアルについて長谷川法世館長は「以前から飲食や休憩するところが欲しいという声が多く、課題だった。今回の全面改装でようやくカフェをオープンできた」と話す。
施設には3つのコーナーを設けた。「ツーリストインフォメーションと交流スペース」では、観光コンシェルジュを配置するほか、抹茶や折り紙、書道などの日本文化の体験を用意する。「カフェコーナー」では、博多の日本茶専門店「光安青霞園茶舗」の日本茶を中心としたドリンクや、福岡の和菓子店「お茶々饅頭本舗 富貴」監修の一口サイズの「小福餅(うどん、ゆずこしょう、よもぎ)」などを提供。「物販コーナー」では博多織や博多人形などの伝統工芸品をはじめ、博多銘菓を販売する。博多祇園山笠をモチーフにした「デコチョコ」や「あまおう二〇加バウム」など、同施設限定商品もそろえる。
長谷川館長は「カフェがあり、観光案内所があり、いろいろ兼ね備えた博多尽くしの施設になった。今後も、いろいろ考えながら良いものにしていきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は10時~18時。第4月曜休館。