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徳川吉宗が建立した「赤坂氷川神社」へ。 限定御朱印や「はりこ干支みくじ」を目当てに

  • 2024年1月4日
  • ことりっぷ


大人の雰囲気漂う港区赤坂。企業や飲食店などが建ち並ぶ街並みに現れる、緑豊かな森が赤坂氷川神社の境内です。江戸幕府8代将軍・徳川吉宗が建立して以降、戦火や地震を逃れ、当時の姿を残す鳥居や狛犬などが現存。都心にありながら、江戸の情景を多く残しています。手作りのため、少しずつ表情が異なる干支みくじや、お正月限定の御朱印、いちょう守などの授与品はどれもデザインがかわいく、女性を中心に人気を集めています。
赤坂氷川神社は、紀州徳川家の吉宗が8代将軍を継ぐにあたり、1729年に老中の水野忠之に命じて建立しました。素盞嗚尊(すさのおのみこと)をはじめ、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむぢのみこと)の三柱の神様を祀っており、厄除けや縁結びにご利益があるといわれています。徳川ゆかりの寺社というと、日光東照宮をはじめ、徳川家の力を示すようなきらびやかな造りが多いのですが、幕府による倹約政策がすすめられていたため、吉宗は質実かつ簡素なつくりを心がけたそうです。
安政の大地震、関東大震災、東京大空襲など数々の災禍を奇跡的に免れ、社殿は創建当時の姿を現代に伝えています。1929年には造営200年を記念し、天井には長寿や子孫繁栄などの願いが込められた花鳥図が、また、壁間には平安・繁栄を象徴する鳳凰図が描かれました。とくに花鳥図は1枚1枚が精細に描かれていて、見入っているうちに首が痛くなってしまいそうです。
災禍を免れたのは社殿だけではありません。境内にある4基の鳥居や7対ある石灯籠、そして、氷川神社の遷座よりはるか昔からある樹齢400年の大銀杏も、秋には黄金色のように輝く美しい色づきを見せます。
赤坂氷川神社のもう1つの見どころといえるのが狛犬。境内には7対もの狛犬が鎮座しています。それらの多くが祭礼や式典に合わせて奉納されたもので、中門両脇の狛犬は、現在地に社殿が建立されるより前の1675年建立の銘があり、都内神社に現存する石造狛犬の中では最古のものとされています。時代とともに石工職人の技術が上がっているのがわかるので、一対ずつ見比べてまわるのも楽しいですよ。
授与品はどれも女性心をくすぐるかわいいものばかり。温かみのある張り子で作った「はりこ干支みくじ」は、十二支すべてがかわいいので、みんなまとめて連れ帰りたくなってしまいます。その中でも、2024年の干支にちなんで辰を選ぶもよし。または、自分の干支を選ぶもよし。すべて職人さんたちの手作りなので、少しずつ異なる豊かな表情の中から、お気に入りの1匹(頭)を選び、2024年の運勢を占いましょう。
年5回の限られた期間にのみ頒布される「季節の御朱印」は、四季や神事に合わせて柄が変わります。2024年の初詣時期となる1月1日~8日に限定頒布される御朱印は「初茜」。
赤坂見附から四ツ谷へ上る紀伊国坂の上に茜草が生えていたことから、昔は坂上周辺が「赤根山」と呼ばれていました。そこへ上る坂を「赤坂」と称するようになったことが、「赤坂」という地名の由来であると言われています。(※諸説あり)
茜草は日本最古の染料に数えられ、氷川神社の境内でも栽培されています。お正月に配布される御朱印「初茜」の赤色は、その茜草を使って染められているそう。かわいいうえに、めでたさも感じられる、素敵な赤色です。
それ以外にも、かわいい授与品はまだまだあります。いちょうの葉のかたちをした「いちょう守」、やかんのかたちをした「やかん鈴」は、幸福を沸かす、幸福を注ぐ、という由来をもつユニークなお守りです。また、花福鈴は、その季節を代表する花を描いた開運の土鈴。ひと月ごとに花が変わるので、参拝の時期を刻む思い出の一品にもいいですね。
紹介しきれなかったお守りや御朱印帳などもキュートなデザインのものばかりなので、ぜひゆっくりとご参拝を♪

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