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金沢生まれのクラフトチーズが味わえるイタリアン「Lattoria3」

  • 2023年2月11日
  • ことりっぷ


金沢駅から程近い場所に新たなイタリアンレストランが誕生しました。店の名前は「Lattoria3(ラッテリアトレ)」。イタリアでは、チーズや牛乳を販売する工房に併設される飲食店を“ラッテリア”と言い、イタリアのチーズ文化において大切な存在です。そんな現地の雰囲気を取り入れ、乳製品に特化した食事を提供しようと、2022年10月にオープンしました。
オープンに際し、地元の食通の間で大きな話題となっていた同店。その理由の一つは、人気のチーズ工房であり、グルメ弁当やオードブルの販売も行う「magazzino38(マガジーノトレントット)」が手がけた初めてのレストランであることでした。
金沢のイタリアンで長年修業を積んだオーナーの中村一貴さんを中心に、店舗の運営は、チーズ作りを担当する小西亮介さんと共に行っています。小西さんは北イタリアの山間部のホテルで料理や食文化を学び、チーズの製造も現地で身に付けたといいます。
様々な需要に応えるため、種類を増やしたり新商品を開発したりと、挑戦を続けている「magazzino38」。しかし、チーズの製造はどうしても時間がかかるもの。だからこそ、「Lattoria3」は実験的な場としても活用したいと中村さんは話します。
例えば、上記写真の料理には2種類の自家製チーズが使われていますが、チーズそのものとしてはまだ商品化されていないのだとか。豚肉に添えられたカチョカバロに、削って上からかけたリコッタチーズ、工房ではその他様々なチーズを試作しており、「Lattoria3」ではその貴重な試作品を一足先に味わうことができるというのも醍醐味です。
もちろん人気商品を皿盛りの料理として楽しむこともできます。「金沢かがやきブランド」の大賞を受賞した「ブラータチーズ」はこの店の代名詞的存在。安定剤、乳化剤を使わず自然なものだけで作った濃厚なフレッシュチーズは、季節の果物や野菜と合わせて提供されるぜひ食べたい一皿です。
2023年からブラータチーズが味わえる予約制のランチも開始。個性的なインテリアを配したスタイリッシュな空間で、仲間とわいわい昼飲みを楽しむのもおすすめです。
チーズ作りは、コクや旨みが強いヨーロッパのチーズのような味わいを目指し、国産チーズの製造マニュアルに縛られずに日々試行錯誤しているといいます。「Lattoria3」ではそうして出来上がったチーズをどのように楽しむか提案する役割もあり、メニューは自宅での真似しやすさを考えて作られているとか。
自家製のチーズやこだわりの加工肉に合わせたいのは、多彩な自然派ワイン。ワインリストにはビオワインの大手インポーター「BMO」と共に選んだワインが多数並び、そのほとんどがグラスで楽しめるというのも嬉しいポイントです。
ワインの他、金沢のビール醸造所「BREW CLASSIC」のクラフトビールなどこの地ならではのドリンクも取り扱っています。
自家製のチーズと、パテやベーコンなどの加工肉が人気の「magazzino38」ですが、元々これらを製造することは予定になかったとのこと。事業を立ち上げた当初は、飲食店のこだわりに寄り添いたいと、仕込み業務の委託を行っていました。
そんな中「飲食店では作る設備や時間がとれないほど、クオリティの高いオリジナル商品をつくれば、これまでとは違う形でその店を手伝えるのではないか」と思い立ち、チーズと加工肉の製造を開始。その質の高さと細かいオーダーにも応えられる独自の製造方法が反響を集め、今では全国各地のレストランから注文が入るそうです。
「Lattoria3」からmagazzino38の商品を販売する工房までは徒歩10分ほど。料理を味わってから、散歩がてら金沢土産を買いに工房を訪れてみるのも良いかもしれません。
カウンターやテーブル席、2階のパーティースペースと、様々な席を揃え、幅広いシーンでの利用が可能な「Lattoria3」。実験的なスペースということもあり、今後もいろんな展開を考えているとのこと。金沢生まれの食材を使った食事はもちろん、これからの取り組みにも期待が高まります。

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