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うみがめの産卵にであえるかも!?徳島の豊かな自然と“世界初”に出会う旅

  • 2022年4月30日
  • ことりっぷ


「四国の右下」と呼ばれる徳島県阿南市、那賀町、美波町、牟岐町、海陽町の5エリア。ここは、海と山などの豊かな自然に恵まれ、温暖な気候で過ごしやすいこの地域が、いま多くの賑わいを見せています。今回は、そのなかでも、うみがめや遍路の札所・薬王寺などで有名な「美波町」と世界初の乗り物DMVの運行開始で盛り上がりを見せる「海陽町」をご紹介します。気持ちの良い初夏に訪れてみてはいかが?
NHK連続テレビ小説「ウェルかめ」でも一躍有名になった美波町の大浜海岸。ここはアカウミガメの産卵地として国の天然記念物にも指定されています。
大浜海岸を望む場所には、「自然と人間の共生」をテーマにした博物館「日和佐うみがめ博物館カレッタ」があり、ウミガメの歴史や産卵の様子などについて学ぶことができます。
館内には、世界各地のウミガメを見ることができますが、中でも人気は1950(昭和25)年に大浜海岸で生まれた「浜太郎」。地元の中学生が大切に育て上げたそう。年齢がわかっているウミガメの中では最高齢なんだとか!
うみがめの産卵が見られるのは、毎年5月中旬から8月上旬ごろ。運が良ければ海岸で出会えるかもしれません。
第23番目の札所「薬王寺」を中心に栄えた日和佐エリアには、江戸や大正時代の建物が残っており、当時の雰囲気が楽しめる場所としても人気です。
純白の蔵が目印の喫茶「たにひょう」もそのひとつ。柱や梁をそのままに、慶応4年の庄屋屋敷を修築し、店内には蔵で眠っていた大正時代の調度品を配置。事前予約で個室の座敷席が利用でき、立派な中庭を眺めながらお食事をいただけます。
こちらでぜひ味わいたいのが、コーヒーと季節で内容が変わるデザートがついた「オープンサンドセット」(990円)。パンもデザートも手作りで、朝採れ野菜を使うなど、こだわりの詰まった逸品。歴史を感じる空間とおしゃれなお食事で素敵なひと時を過ごして。
「茶房たにひょう」の斜め前にある「十一屋(ジュウイチヤ)」もぜひ訪れたい場所。大政奉還の前年、慶応二(1866)年創業の菓子屋で、建物はもちろんのこと、店内のレジやガラスケースなどもそのまま保存利用されており、昔にワープしたかのようなレトロ感たっぷりです。
こちらのお店の代表菓子は透き通った緑色の「薬師羊羹」(230円)。地元の人々にとって「薬師羊羹」は幼いころに食べた懐かしの味。タロとジロでおなじみの南極大陸隊の北村教授も出身で、南極に行くときに大量に買っていったという逸話が残っているそう。
「薬師羊羹」は、道の駅など土産店で買うことができますが、特製の自家製あんこでつくった和菓子など、ここでしか味わえないお菓子の販売もしています。ぜひ、味わってみてくださいね。
築後50年を経過した歴史的景観形成に寄与している建物を「美波遺産」と認定し、大切な町の歴史を守っている美波町。薬王寺の目の前、桜町通りにあるカフェ「よろずや弁財天」もそのひとつ。
「美波遺産」の2号に登録されているこちらの建物は、下屋造(げやづくり)、出桁造(だしげたづくり)が特徴。古民家を改装した趣のある空間で、ゆっくりと時間をかけて抽出するおいしいベトナムコーヒー(500円)をいただくことができます。
店主は北海道から移住した元・木彫り作家の中山さん。店内には、中山さんのセンスの光る品々がいっぱい。中山さんの木彫り作品のほか、レトロなバイクや、海外の雑貨や絵画作品などぬくもりあふれる作品が並びます。不定期でさまざまなイベントも開催しているそう。
美波町から車で約1時間のところにある海陽町では、昨年末に阿佐海岸鉄道「DMV(Dual Mode Vehicle)」が世界初の営業運行をスタート。阿波海南駅と甲浦駅の2か所では、列車からバスへ、バスから列車へとモードチェンジする姿を見ることができます。
チェンジ中は車体がぐっと持ち上がって、ちょっとしたアトラクション気分に♪スーッと走るバスと、コトコト走る列車の全然違う揺れを同じ座席に座ったまま楽しめるのはなんとも不思議な気分です。
鉄道YouTuber・鈴川絢子さん監修の「DMVカレー」や地元の素材を使った洋菓子店「かいふ菓子ロマンKIMOTOYA」が作る「DMVクッキー」など、DMV関連のオリジナルグッズもいっぱい。「道の駅宍喰温泉」などのお土産店で購入ができるのでぜひチェックを!
DMVの発着駅のひとつ、海部駅から徒歩15分の場所にある「ふれあいの宿 遊遊(ゆうゆう)NASA」は、風光明媚な湾を望む小高い丘にある公園「漁火の森」の中にある宿泊施設。客室はすべてオーシャンビューで、伊勢エビや阿波尾鶏など地元の食材をふんだんに使った贅沢な会席料理を味わうことができます。
美肌の湯とも言われるとろっとした泉質の温泉も癒しのひととき。施設からは波の音を聞きながら自然を満喫できる遊歩道が2つあり、素晴らしい眺めを堪能できます。海部駅には専用アプリを使ってスマホで簡単に自転車を借りることができるシェアサイクルも用意されているので、ここを拠点に海沿いをぐるりと散策するのも気持ちよさそう!
ことりっぷWEBでは今回ご紹介した徳島・海陽町エリアに注目した記事も公開中♪列車がバスに、バスが列車にと姿を変える阿佐海岸鉄道「DMV」についても詳しく紹介していますよ。ぜひチェックしてみてくださいね。

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