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線路にバスが走る世界初の乗り物が登場♪海と山に囲まれた徳島・海陽町の魅力あふれる春の旅

  • 2022年4月28日
  • ことりっぷ


お遍路さんのルートや魅力的なサーフスポットがあることでも知られる、太平洋に面した風光明媚な徳島・海陽町エリアがいま話題に。世界初の本格営業運行となる、列車がバスに、バスが列車にと姿を変える阿佐海岸鉄道「DMV(Dual Mode Vehicle)」の登場をきっかけに、全国から多くの人々が訪れているそう。そんな魅力あふれる海陽町エリアのおすすめの観光スポットをご紹介します。
「海陽地区」でまず訪れたいのが、JR牟岐線の終点駅の阿波海南駅。ここでは、昨年末に世界初の本格営業運行をスタートした阿佐海岸鉄道「DMV(Dual Mode Vehicle)」が、バスから列車へモードチェンジする姿を見ることができます。
列車からバスへ、バスから列車へとモードチェンジする駅は、阿波海南駅と甲浦駅の2か所。モードチェンジは約15秒で、地元の高校生たちの海南太鼓による演奏が流れ、気分を盛り上げてくれます。
チェンジ中は車体がぐっと持ち上がって、ちょっとしたアトラクション気分に♪スーッと走るバスと、コトコト走る列車の全然違う揺れを同じ座席に座ったまま楽しめるのはなんとも不思議な気分です。
その後、DMVは高台に位置する阿佐東線の上を進みます。トンネルをくぐり抜け、海を見下ろしたり、一面に広がる花畑を楽しんだり、旅気分を一層盛り上げてくれます。甲浦駅で列車からバスに変身した後は、終点の「道の駅 宍喰温泉」へ。土日・祝日のみ、ここから高知県室戸市の「海の駅とろむ」までバスモードで1日1往復海沿いをぐるりと走り抜けます。
列車とバス、両方に姿を変えることができるDMV。車体はマイクロバスを改造し、線路は阿佐東線を利用したSDGsな乗り物です。高台を走るため、水害などの災害時にも力を発揮するさまざまな可能性を秘めた未来の乗り物として期待されているそう!
甲浦駅を出たらDMVは「道の駅宍喰温泉」へ。ここには、海に面したホテル「HOTEL RIVIERA ししくい」があり、全室から水平線と海に浮かぶ島々を一望できます。客室のある海側からはバスモードのDMVの姿が、山側からは鉄道モードのDMVが楽しめるとあって乗り物好きの人にも人気のスポットに!
ホテルでは天然温泉が楽しめるほか、地元で取れた伊勢エビなどの海鮮や、地鶏出荷量日本一を誇る「阿波尾鶏」などを使った和食料理を味わうことができます。お遍路の休憩地点として利用する人も多く、日帰り温泉の利用場所としてもおすすめですよ。
「HOTEL RIVIERA ししくい」とセットで訪れたいのが、ホテルに隣接する海陽町の観光拠点「道の駅 宍喰温泉」。館内には、徳島や高知のお土産店や列車が走る巨大ジオラマ、海陽町産品直売所などがあります。
お土産店では、鉄道YouTuber・鈴川絢子さん監修の「DMVカレー」(959円)や「DMVクッキー」(1枚259円)などDMV関連のオリジナル商品も充実。海陽町産品直売所では、地元で採れた海産物やお野菜などがリーズナブルな価格で販売されています。
エリア内には専用アプリを使ってスマホで簡単に自転車を借りることができるシェアサイクルも用意されているので、ここを拠点に海沿いをぐるりと散策するのも気持ちよさそう!
DMVを楽しむなら、阿波海南駅の目の前にある洋菓子店「かいふ菓子ロマンKIMOTOYA」も押さえておきたいところ。自然に育まれた地元・海部の素材にこだわったお店で、「道の駅宍喰温泉」のお土産店で購入できる「DMVクッキー」の企画・販売をしています。
「安全性を確認するために何年も試行運転を重ねているDMVの姿を毎日見ていました。世界初の乗り物を絶対に開通させるんだ、という意気込みを感じ、自分も何か町のために貢献できないかなと思って「DMVクッキー」を作ることにしました」と木本社長。
「DMVクッキー」は本体同様全3色で、海陽町産の藻塩がほんのり効いた青色の「未来への波乗り」、海陽町産の藍の葉の粉末を練りこんだ緑色の「すだちの風」、そして阿波和三盆糖を使った赤色の「阿佐海岸維新」の3種類。サクサクっとした食感が楽しいお土産にぴったりの逸品です。
日本一の藍染料の産地として知られている徳島。「DMVクッキー」の緑色の「すだちの風」の原料に使われている、オーガニックの藍の葉を作っている工房「Hi-COLOR handwork」では、海陽町の中心を流れる日本トップクラスの水質を誇る清流、海部川の水を使った藍染め体験をすることができます。
藍染めの方法を教えてくれるのは、日本三祇園の一つとして知られる宍喰八坂神社から湧き出た鉱泉の泥を使った泥染め「宍喰祇園藍染」を生み出した藍染め職人の庄司拓也さん。鉱泉の泥を藍の茎と混ぜ合わせ、何度も試行錯誤を重ねる中で、独特の深い色合いを生み出すことに成功したそう。
工房では、バンダナ(1650円)やTシャツ(6600円〜)など、庄司さんが育てたオーガニックの藍の葉を使った藍染めや、宍喰祇園藍染、季節の草木染などに挑戦することができます。民泊も行っているので、じっくりと時間をかけて藍染め体験ができるのもうれしいところ。
体験のほかに、藍の茶葉で作るオーガニックティーや藍で染めた靴下、服の販売なども行っているので、そちらも要チェックですよ!
海陽町にはおいしいスポットもいっぱいあります。ランチタイムでおすすめなのは、海部駅から徒歩2分のところにある老舗のお好み焼き屋店「のなみ」。絶好のサーフスポットのそばとあって、多くのサーファーが立ち寄ります。
こちらのお店は、注文したらお店の方が焼き上げてくれ、一番おいしい状態でテーブルの鉄板まで運んでくれるスタイル。「厚みがあるため、1枚を仕上げるのに時間がかかってしまうんです」と2代目の福光さん。その分、出されたお料理はどれも絶品!
先代からのやり方を踏襲し、すべてのお好み焼きにミンチが入っているのもここならではの特徴。大ぶりの鶏肉がたっぷり入った「かしわやき」(650円)や、焼きそば麺と豚肉をお好み焼きにサンドしてじっくり時間をかけて焼き上げた「豚玉モダン卵のせ」(800円)などメニューも豊富です。
夜、お酒を飲みながらお食事を楽しむなら、海部駅から徒歩6分の所にある海鮮系居酒屋「ごち」へ。築100年以上の日本家屋をリノベーションした一軒家居酒屋で、カウンター席のほか、個室や畳のテーブル席もあり、落ち着いた雰囲気の中、おいしいお酒と魚をいただけます。
一番のおすすめは、造りの盛り合わせセット。伊勢エビやアワビ、赤むつなど、店主がその日に仕入れた新鮮な地ものをその場でさばいて調理してくれます。さしみにしてもらったものを、嗜好を変えて途中から握り寿司に変えてもらえるなどうれしいサービスも!
ビールや日本酒、焼酎、泡盛、ワインなど、お酒もこだわりが感じられるラインナップ。地元のお客さんとの会話も弾みます。海陽町の魅力がぎゅっと詰まったお店。ぜひ足を運んでみて。
南国らしい温暖な気候と青い海に恵まれ、気持ちの良い風が流れる海陽エリア。リゾート気分を味わいにぜひ訪れてみてください。

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