ホクホクでダイナミックな金沢おでんが名物の「あまつぼ柿木畠本店」

  • 2021年12月22日
  • ことりっぷ


古都金沢に店舗を構えて半世紀の加賀伝統料理店「あまつぼ」。金沢市内に、趣の違う4店舗を構える地元でも人気のお店です。
創業は1964(昭和39)年、先代が香林坊に店を構え、1984(昭和59)年に柿木畠への移転を経て今に至ります。観光で金沢を訪れて立ち寄り、そこからリピーターになった人も。料理はもちろん、金沢の地酒も豊富に、掘りごたつ式の座敷席とカウンター席で、金沢の夜ごはんをゆったり楽しめます。
香林坊の交差点から歩いて5分、金沢21世紀美術館西側にある城下町柿の木畠に「あまつぼ」の本店があります。加賀蓮根まんじゅうやかぶら寿司、鴨の治部煮といった金沢・加賀料理から、能登の黒藻ずくや能登がき棒葉焼きといった能登素材を使う料理など、地元ならではの味が豊富です。
中には、加賀野菜ピザや車麩ピザなど、本来ならば和食に使う食材を洋食に変化させて、年齢層問わず楽しめるメニューもあります。
そして、一番人気は「金沢おでん」。ここ数年、金沢の冬グルメとして知られていますが、その味やダシはお店により違い、おでんだねに地元・金沢の食材を使っていることや、1年を通して食べられることが定義となっています。
「あまつぼ」の金沢おでんは、創業当時からではなく、店主曰く「店を創業した父が、お客様からの要望に応えて、メニューにおでんを追加したことがきっかけです」とのこと。創業当初は、入口が2つあり、大衆食堂と洋食屋の2枚看板で営業をしていたので、おでんは全く関係なかったそうですが、いつの間にかどのメニューよりも、おでんが夜の看板メニューとなり、お目当てに通う人も増えたといいます。
通年のメニューとして25種以上あり、今も夜だけのメニュー。例えば、金沢ならではの歯ごたえある赤白の渦巻きかまぼこ「赤巻」160円、大きくふくれて出汁がしみている「車麩」260円もあれば、「百万石椎茸」620円、「梅貝」620円。また加賀野菜が入った「がんも」350円もあり、どれもサイズが大きいのも特徴の一つです。
「あまつぼ」の金沢おでんのこだわりは、おだしです。かつおと昆布をベースに、調味料は能登の塩と酒のみ。シンプルな仕立てにして、あとは数十種類の“おでんだね”の旨味がそれぞれ引き出され、最後の一滴まで飲み干せるほど、濃くもなく薄くもなくのちょうどいい塩梅のおだしになっています。
おでんだねには、お馴染みの和素材「ちくわ」130円や「こんにゃく」260円、「大根」260円、「じゃがいも」260円もあれば、洋素材の「ロールキャベツ」420円、ゴボウを薄揚げで巻いた「信田巻」260円もあります。
さらに、変わり種のおでんもいろいろあります。唐揚げにおだしをかけた揚げおでんは、鶏の唐揚げや小さなのど黒の唐揚げおでんも興味をそそり、食べてみたくなります。また、ヘルシーなシャキシャキレタスなど野菜系も。「丸ごとトマト」680円もその一つで、おだしは変わらずですが、上にチーズとバジルがのっています。
金沢らしい、香箱がにのおでん「かにめん」2530円もあります。北陸地方で獲れる雌のズワイガニ、外子と内子の濃厚な味わいにカニ味噌がおいしいおでんは、11月初旬から、12月末まで味わうことができます。
「あまつぼ」は、新鮮な魚介を仕入れるので、お造りも季節の魚介がそろいます。黒板メニューになっている「季節のお造り盛り合わせ」は3種盛りで980円~です。
ランチは、「お造り御膳」1580円、「加賀昼膳」2380円といった、お弁当スタイルで、金沢おでんは夜のメニュー。どうしてもランチで味わいたい時は、予約で一報いれると可能な場合もあるそうです。
天狗舞など地酒もたくさん用意されているので、少し日本酒をたしなみながら、金沢おでんを味わって、ゆったりと夜ごはんをいただくのもいいですね。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 1996- 2025 Shobunsha Publications All Rights Reserved.