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雲海も広がる絶景を眺めながら、お茶香る蕎麦やかき氷を♪愛知・東栄町「茶禅一」

  • 2021年11月8日
  • ことりっぷ


愛知県の山間部にある奥三河は、山々の自然とともに暮らす人々の伝統や文化が今も息づいている場所。そんな奥三河の里を抜け、山道の峠を越えた先にある、一軒の蕎麦店を訪ねました。この地で茶園を営んできたお店がはじめたというお店ですが、今ではここの蕎麦を食べるためにわざわざ訪れる人も多い人気店に。お茶やかき氷を楽しむことができるテラスもあり、目の前に広がる絶景とお茶の香りが清々しく、心を癒してくれます。
愛知県北設楽郡東栄町は奥三河に位置する、山に囲まれた静かな町。その中でも標高700mという山間部にある御園地区に「ミシュランビブグルマン2019」にも名を連ねる蕎麦処があります。お店は東栄町の中心地から15分ほど山道を走り、峠を越えるとたどりつくことができる見晴らしのよい小さな集落。無農薬でのお茶栽培を続けてきた「おもてや園」の2代目が、自家のお茶の美味しさを伝えたいとはじめた蕎麦処です。
この地で茶園を続けるために、わざわざ足を運んでもらえる、挽きたて打ち立ての蕎麦を追求するのは、「おもてや園」の2代目である尾林さん。蕎麦は3種類あり、なかでも喉越しと蕎麦の豊かな香りが楽しめるのが、玄蕎麦を丸ごと挽いた蕎麦粉を使った「雲上そば」。
自家の煎茶を粉にして配合した「茶蕎麦」は、茶畑に広がる雲海をイメージして更科蕎麦の生地と二層仕立てに。煎茶を粉にしているので抹茶を使った茶蕎麦よりも爽やかでお茶や蕎麦の甘味が感じられます。
プチプチとした食感が楽しいのは、荒く挽いた蕎麦の実を入れ込んだ「粗びき蕎麦」。蕎麦の実の挽き方を変えることで、それぞれに個性のある蕎麦に仕上げています。
「茶禅一」の向いには茶園の商品が並ぶお店もあり、かき氷が名物となっています。さらにお店にはテラス席もあり、目の前に広がる美しい風景を眺めながらかき氷を楽しむことも。かき氷は一年を通して提供していて、煎茶やほうじ茶の自家製シロップを使ったかき氷のほか、ブルーベリーや梅など地元の農産物を使ったかき氷などを味わうことができます。
さらに地元の酒蔵「関谷酒蔵」の仕込み水を使った氷を木工工房「木と皮aoyama」の器に盛り付けた「奥三河コラボかき氷」は、雲海をイメージしたふわふわの氷が楽しめる一品。生クリームとぜんざいのほか、お茶シロップや練乳ミルクが別添えになっていて、自分好みの味わい方ができる楽しい一品です。
かき氷と一緒にぜひ「おもてや園」のほうじ茶や和紅茶も味わってみてください。こちらのほうじ茶は、通常煎茶にする一番茶を炒って作り上げたという贅沢な製法。渋みが少なく優しい味わいが特徴です。
20年以上前から作り続けているという和紅茶も茶葉を自然発酵させて仕上げた香り高いお茶となっていて、英国の紅茶専門店でも取り扱われているほど。雑味のない、すっきりとした味のお茶が喉を通ると、心が整っていくように感じられます。

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