富山県東部にある黒部峡谷は、黒部川の急流によって刻まれた日本でも有数のV字峡谷。
峡谷の玄関口にある「宇奈月温泉（うなづきおんせん）」は、山に囲まれ、黒部川がゆったりと流れる大自然の中にあります。1日3000トンの湯量を誇り、富山県随一の温泉郷として知られています。レトロで情緒ある温泉街に心も体もほっこり。自分時間を楽しめる散策スポットをご紹介します。
北陸新幹線「黒部宇奈月温泉駅」から富山地方鉄道本線に乗り換えて約25分、終点が「宇奈月温泉駅」です。駅を出てすぐに目に飛び込んでくる、温泉街のランドマークが「温泉噴水」。宇奈月温泉開湯50周年を記念して作られました。約7km上流にある「黒薙温泉（くろなぎおんせん）」より引湯された湯が噴き出しています。ぽかぽかの源泉にそっと触ってみましょう。手の先が温まったら、記念撮影をパチリ♪いざ散策へ出発です。
ご当地の食材を使ったお菓子屋さんや総湯「湯めどころ宇奈月」が並ぶ駅前のおもかげ通りを横切ること徒歩5分。宇奈月温泉公園前の宇奈月薬師寺門前に、温泉の守り本尊として昔からお祀りされている「薬師如来象（やくしにょらいぞう）」がいらっしゃいます。体の不調な所に、お湯をかけるとご利益があると伝わります。旅の無病息災を願ってみましょう。
宇奈月温泉駅のホーム上にある珍しい足湯「くろなぎ」。足湯は駅の中からも外からも入れます。「美肌の湯」と言われる泉質は、弱アルカリ性の単純温泉で熱めの約40℃。足湯のベンチに座りながら見ることができる、オレンジ色のトロッコ電車や紅葉の景色を楽しみながら、冷えた体をジンと温めましょう。手湯も併設されているので、手足両方ともスッベスべになりますよ。
散策の間に少し一息。宇奈月温泉駅から歩いてすぐの「HoLo家（ホロヤ）」は手作りガラスなどオリジナル商品やナチュラル雑貨の販売、カフェ、ガラス体験工房を併設したお店。店内は木々の温もりが感じられるかわいいインテリアに囲まれています。スパイスの調合を日替わりで替えるというこだわりの「手作りスパイスカレーランチプレート」は地元の野菜をたっぷり使った、身体も心も嬉しい一品です。店内メニューは全てテイクアウトができます。景色の良い場所で、ピクニックがてら食べるのもおすすめです。
世界に一つだけのオリジナルグラス作り（4400円）も楽しめます。ガラス体験工房では店主が先生となって優しく教えてくれるので、30〜40分間、制作に没頭して自分時間を楽しみましょう。お土産にちょうど良い、店主セレクトのナチュラル雑貨やオリジナル商品もチェックしてみてくださいね。
宇奈月温泉駅から歩いて5分ほどの場所に「カフェモーツァルト」はあります。まさにモーァツルトの音楽が流れる穏やかな雰囲気の店内。話好きなご主人が「いろいろ素敵な人に出会ったおかげで、このカフェは続いているんだよ」と笑顔で気さくにお出迎えしてくれます。
お店イチオシの特製レアチーズケーキは、爽やかなヨーグルトとレモンの酸味がホロッと口の中に優しく溶けていきます。トッピングのブルーベリーソースの甘酸っぱさと相性抜群♪モーツァルトオリジナルブレンドコーヒーは、香ばしい香りでケーキの甘みを引き立てます。季節ごとにフルーツが変わる、季節の果物スムージーも優しい甘さが爽やかな一品。これからの季節は、柿やイチジクなど皮ごと使ったこだわりの味も楽しめます。
秋の宇奈月温泉で心も体もほっこり出来るおすすめのスポットをご紹介しました。カフェでゆっくり時間を過ごすもよし、紅葉の山に感動しつつ温泉に浸かって癒されるもよし、クラフト制作で芸術に浸るもよし。あなただけの時間をゆっくり楽しんでみてはいかがですか？
