あのメディア編集長や人気企業の経営者も!今こそ音声で聴きたいローカルの話。

  • 2025年2月26日
  • コロカル

近年、コンテンツの新しいカタチとして、ポッドキャストなどの音声コンテンツが盛り上がりをみせています。

手前味噌となりますが、コロカル編集部でも実験的に音声プラットフォーム〈Voicy(ボイシー)〉を開設しています。チャンネル名は『ゆるコロカルβ版』。編集後記的にゆるくローカルの話を展開しています。

パーソナル編集者のみずのけいすけさんをナビゲーターに、『コロカル』3代目編集長の山尾がローカルに関わるゲストとおしゃべりします。

ひとまず、半年間ほどのチャレンジということで、当初の予定通り、この2025年2月末までの更新となりますが、これまでもローカルに関わるすてきなゲストに遊びに来ていただきましたので、まだ聴いていないという方は、ぜひ、アーカイブを聴いてみてください。

音声だからこそ、普段では聞けないようなお話も。

「2024年ゲスト回振り返り」放送分ラインナップ

「2024年ゲスト回振り返り」放送分より。ローカルに関わるメディアの編集長やローカルで活躍する方々にゲストとして登場いただきました。

豪華なゲスト回のトップバッターは、コロカル創刊編集長の及川卓也さん。

2012年1月にコロカルを立ち上げた張本人で、現編集長の山尾にとっての師匠でありボス的存在。

現在は、福祉をたずねるクリエイティブマガジン『こここ』のプロデューサーを務める傍ら、栃木県益子町にあるギャラリー・カフェ〈starnet〉の経営にも参画するチャレンジをはじめています。

「コロカルを立ち上げてすぐに、インタビューさせていただいたのが、〈starnet〉の創業者である馬場浩史さんという方で、そこではじめて僕は〈starnet〉を訪ねたんです」と及川さん。

〈starnet〉や馬場さんとの出会いを次のように語ります。

「馬場さんの活動は地域に根ざした農業、民藝、ものづくりの人々とつながり、土や水や風や星など、風土の巡りをすごく大切に“場”をつくっていました。

いわゆる自然を非常に尊重しながら、人間の限界も感じながら、どういう暮らしを営んでいくかということを実践されている場所だったので、感銘を受けました。

その後、コロカルの活動をしていくうえで、背骨になってくれたようなことがそのインタビューではうかがえたんです」

〈starnet〉馬場さんの写真

「Innovatorsインタビュー」と題した連載で、2012年8月、馬場浩史さんを取材した記事のワンシーン。(写真は記事から引用)

残念ながら、馬場さんは2013年7月に他界。その後、及川さんのところにさまざまなところから〈starnet〉の事業継承の相談がきたのだそうです。

出会ったときの印象とその後の関係性、そしてご縁を感じて、及川さんは〈starnet〉と『こここ』の二足の草鞋生活にチャレンジすることになりました。『ゆるコロカル』ではさらに詳しい話を音声で聴くことができます。

あの編集長も登場! 続けて聴きたいゲスト回

コロカル創刊編集長の及川さんに続いてのゲストは、未来をつくるSDGsマガジン『ソトコト』の編集長、指出一正さん。コロカルと同様「ローカル」をテーマにするメディアです。

指出編集長とコロカル3代目編集長の山尾との出会いは2016年頃。その後すぐに、山尾は指出さんがメイン講師を務める島根の関係人口創出プロジェクト〈しまコトアカデミー〉を5期生として受講しました。島根との「かかわりしろ(関わり方)」から自分らしいありかたを考え、地域や社会への想いをもつ仲間の輪を広げるすてきなプロジェクトです。山尾は、ローカルとの関わりを深めるひとつの転機となったといいます。

収録では、恩師でもある指出さんに山尾が、ローカルに関する質問攻めの場面も。すかさず、ナビゲーターのみずのけいすけさんが、「え? 本当に20〜30分で話すの? みたいなテーマですが……。 2時間ぐらいやりたいけどね」と、合いの手を入れ、そこに、「はい。48時間ぐらい話したいですね」と指出さん。

そんなやりとりのなか、まず指出さんがお話ししたのは、指出さんが考える、ローカルをテーマにしたメディアの「お手本」について。「ひらつー」こと『枚方つーしん』という枚方市の地域密着メディアを紹介してくれました。

「僕たちがローカルいいよねって言って、“ローカル賛歌”を伝えるのも大事なことなんですけども、そのまちで暮らしている人たちにとって、必要なものがやっぱり真ん中にあったほうがいいだろうなと感じています」と、お手本とするポイントを語る指出さん。

「ひらつー」では、開店・閉店情報とか、地元の人にとって大事なお役立ち情報が、そのまちに暮らす人の視点で、たんたんと発信されています。「ひらつー」を尊敬してやまないという指出さんはこう続けます。

「パン屋さんがなくなったなと思って近づいてみると、A4の紙が貼ってあったなみたいな、あの日常感みたいなものを伝えられると、本当は、ローカルのメディアとしては、大事なひとつの柱になるんじゃないかなって」

『オン・ザ・ロード 二拠点思考』(指出一正著/ソトコト・ネットワーク)

昨年発売された『オン・ザ・ロード 二拠点思考』(指出一正著/ソトコト・ネットワーク)。ローカル(リジェネラティブ、関係人口、二拠点思考など)をテーマに、これまで誌面やサイトでの連載とその未掲載部分が収録されている。ペーパーバックが手に心地よい。

編集長同士の話題は、デジタルメディアの情報発信の仕方について広がります。

「たとえばなんですけど、閲覧する時間っていうのは、たぶんネットとかデジタルでは紙のメディアに比べると短いっていうふうに言われていて、それに合わせるかたちで、あまりにも軽やかすぎて短い文章のコンテンツが多くなっているなかで、僕は逆に自分の文章は1万字以上で載せているんですね」

雑誌ソトコトの巻頭言「オン・ザ・ロード」では、3万文字で載せたこともあり、『ソトコトオンライン』でも、1万字ほどで連載を書き綴る指出さん。

「ローカルメディアとして地域のことを伝えるひとつの方法として、端的に伝えることと同時に、ものすごく長く伝えることも大事だろうなって、1万字くらいで今の日本の“ローカルの気分”みたいなものを書いたりしていますね」

昨今のデジタルメディアの発信と読者の情報摂取の仕方について、逆張り的な発想ですが、本質からフラットに考えて読者から支持を得ている手法に、「視点がぐるっと変わった」と山尾もうなずき共感しています。

このように『ゆるコロカル』では、新たな視点や気づきにつながる話題も多数。

続くゲストも、ローカル視点で注目すべき方々が登場します。岩手県盛岡市に本社を置き、障害のイメージ変容を目指すクリエイティブカンパニー〈ヘラルボニー〉代表の松田文登さんや、かつて、コロカルともコラボ企画を実施したことのある20年以上続く老舗WEBメディア『デイリーポータルZ』の林雄司編集長など、豪華な顔ぶれが続きます。

そのほか、昨年、「ジモコロカル」として、八戸での共同取材を行ったどこでも地元メディア『ジモコロ』の編集長、友光だんごさんも登場。ローカルでの取材撮影の実践的な話で盛り上がりました。

まだまだ注目すべき展開も多いのですが、以下に続く、よく聴かれた放送回トップ10をご参考ください。

通勤やくつろぎ時間、作業時のBGMとしても。

ローカルに関して新たな視点や気づきもあるようなゲスト回はもちろん、『ゆるコロカル』では、編集後記的なスタッフ紹介や雑談も聴くことができます。

現在、55回ほど配信していますが、よく聴かれている放送回トップ10をカウントダウン形式でご紹介します。気になるタイトルがあれば、まずはそこから試してみてはいかがでしょうか。

10位タイ:廃校まるまる1棟をゲットした岡詩子さんに会いに鶴田町に行ってきた(2024/11/10)

10位タイ:朝からほんわか「こたつラジオ」のみずのけいすけさんがゲスト!(2024/10/30)

10位タイ:【現地収録:陸前高田市】ライター岩瀬さんと前ノリの夜(2024/09/07)

9位タイ:【ゲスト:指出一正さん】「関係人口」という概念ができあがるまでの話(2024/09/11)

9位タイ:熱が冷めないうちに…陸前高田で若きローカルヒーローと出会いました。(2024/09/10)

9位タイ:ジモコロカルのコラボツアーin八戸の話(2024/12/04)

9位タイ:海老原さん、どうやって編集を学んだんですか?(2025/01/15)

8位:「岩手だから」ヘラルボニー松田文登さんにお聞きした起業の原点(2024/09/25)

7位:岩手から世界へ!「ヘラルボニー」松田文登さんとお話しました。(2024/09/20)

6位タイ:コロカル3代目編集長の「メディア観」について少しお話しています。(2024/08/21)

5位:【ゲスト:及川卓也さん】二足の草鞋ではじめる及川さんのローカルシフトについて(2024/09/04)

4位:コロカル編集部の、最近「働き方」について話しました。(2024/08/14)

3位:私をローカル好きにさせてくれた弘前の話(2024/09/26)

2位:【ゲスト:及川卓也さん】『コロカル』立ち上げ当時の話と「ローカル」への眼差し(2024/08/28)

1位:この10年のローカルの変遷をWasei Salon 鳥井さんとお話しました。(2024/12/22)

※2025年2月22日 時点の全期間合計リスナー数のトップ10

※初回放送分「まずは自己紹介から」を除く

information

voicy公式チャンネル『ゆるコロカルβ版』

マガジンハウス『コロカル』編集部がお届けする編集後記的チャンネル。

編集部スタッフやローカルに関するゲストをお招きしながら、ゆるく雑談などを展開。

半年間の実験的な展開として、2025年2月末にコロカル公式としては更新終了(予定)。

WEB:voicy「ゆるコロカルβ版」放送回一覧

credit

コロカル編集部

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