桐本滉平が手がけた器。
3日間のスペシャルイベント2024年の年明け1月1日に起きた能登半島地震。7か月経った現在も、未だ手が行き届いていないところがあり、復興活動が続いています。
そんな能登の伝統や魅力を知ってもらい、復興につなげようと、「能登からの風」と題して、7月26日(金)〜28日(日)の期間、東京・代官山で復興支援イベントが開催。
同地の文化を現代的に昇華した気鋭のアーティストから、重要無形文化財保持者の漆芸家まで、豪華な作家の工芸品が登場します。
漆芸家 桐本滉平
1992年に石川県輪島市で生まれ、漆、麻、米、珪藻土を素材とした乾漆技法を用いて「生命の尊重」を軸に創作を行う漆芸家の桐本滉平。共同創作にも意欲的で、工芸の領域を超えた作品を生み出しています。
抒情書家 室谷文音
〈滝 | Waterfall〉室谷文音
抒情書家の室谷文音。抒情書家の両親のもとに生まれ、箸を持つより先に筆を持っていたという彼女。ロンドンへ留学後、両親の移住をきっかけに訪れた能登町に惚れ込み、以来そこにアトリエを能登町に構え、国内外で精力的に活動しています。能登町ふるさと大使、いしかわ観光特使も務めています。
漆芸家 小森邦衛
小森邦衛が手がけた金彩酒器。
石川県輪島市生まれの小森邦衛。2006年に髹漆の重要無形文化財「髹漆」技術保持者(人間国宝)に認定され、引き続き漆本来の美しさを追求した作品を制作しています。
このような豪華な作家陣の作品はもちろん、同地で育ったおいしい食材が販売されます。
また、イベントの売り上げはすべて支援活動の継続資金となり、能登半島の被災者支援金となるそうです。
同県にゆかりのある気鋭な作家作品はもちろん、伝統工芸や食材も見逃せません。現地の一刻も早い復興を祈りつつ、能登の豊かな文化に触れてみてはいかがでしょうか?
※記事で紹介している作品はイベントで出品されるものではなく、各作家の過去作品となります。
information
能登半島地震復興イベント「THE ATMOSPHERE FROM NOTO vol.01 能登からの風」
日程:2024年7月26〜28日
営業時間:11:00〜18:30
場所:Studio 4N Daikanyama
住所:東京都渋谷区猿楽町2-1 アベニューサイド代官山3 3F
入場料:500円
*価格はすべて税込です。
writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。