創業100年以上の老舗木材会社から誕生した、人と木をつなぐサステナブル・ライフスタイルブランドを展開する〈meet tree〉。同ブランドが、飛騨高山の最も有名な観光地「古い町並」にある木造古民家をリノベーションした〈meet tree TAKAYAMA〉を 2023年8月11日にオープンしました。
〈meet tree〉は岐阜県中津川市で100年以上続く、老舗木材会社から誕生したブランドです。現在日本では安価な海外木材が大量に輸入される一方、国産材は十分に使われず日本林業は衰退しつつあります。そんな現状を打破し、日本の林業と森を守りたいという思いから、〈meet tree〉では「日本の森や林業守るため、日本の木のよさを知ってもらう」ことをミッションにしています。
〈meet tree TAKAYAMA〉は、中橋近くの「古い町並」の通りにある昔ながらの木でできた古民家をリノベーションしています。また店内の商品ディスプレイ台には、伊勢神宮の式年遷宮などさまざまな歴史的木造建築に使用される東濃桧を採用しています。ゲストと地元岐阜県の木がふれあう場をつくり、そのよさを知ってもらいたいと考えています。
栗菓子の名産地「中津川」で生まれた栗スイーツをテイクアウトで〈meet tree〉が生まれた岐阜県中津川市は「栗きんとん」をはじめとした栗菓子の名産地として知られています。中津川は昔から山に囲まれた土地柄からたくさんの山栗が採れ、人々に親しまれてきました。〈meet tree〉では栗も木の恵みのひとつと考えており、〈meet tree TAKAYAMA〉では栗をふんだんに使用した栗スイーツの「Shiroyama(シロヤマ)」(各1200円)や「wappa(ワッパ)」(2400円)などを販売しておりテイクアウトで味わうことができます。
「Shiroyama」は、たっぷり山のように盛ったモンブランペーストの上に、雪をイメージしたなめらかな生クリームをのせたパフェです。味はフランボワーズと抹茶の2種類から選べます。フランボワーズには、フランボワーズソルベとチーズケーキが入っており、抹茶には抹茶ペーストと国産の渋皮煮がゴロゴロと入っています。
「wappa」は、大きな木のわっぱの中に、スフレフロマージュとディプロマットクリーム、その上にたっぷりの栗粉をのせたスイーツ。270グラムと大きめのサイズなので家族や友達とシェアしても楽しめます。
このほかのスイーツも合成甘味料、着色料、香料、保存料などの添加物は一切使用せず、素材本来のおいしさを追求しています。
ヒノキなど国産木材の精油を使用したコスメや雑貨を販売〈meet tree〉では日本の木のよさを知ってもらおうと、ヒノキなどの国産木材の精油を使用したコスメや雑貨を販売しています。商品は人と環境に優しいブランドを目指し、すべての商品において10の添加物を使用していません。昨今ではヒノキの香りが日本の香りとして、海外でも認知され始めています。外国人観光客の多い高山の新店舗では、海外の方にもヒノキの香りの魅力をさらに伝えていけるかもしれません。
飛騨高山の古いまち並みに吹く、〈meet tree〉という新たな風。観光がてらぜひ立ち寄りたいところです。
information
meet tree TAKAYAMA
住所:岐阜県高山市上三之町109番
営業時間:9:00〜16:30(3月〜11月)、10:00〜15:00(12月〜2月)
店休日:不定休
Web:〈meet tree〉公式ウェブサイト
*価格はすべて税込です。
writer profile
Riho Nakamori
中森りほ
なかもり・りほ●東京生まれ東京在住のフリーライター/編集者。仕事やプライベートで月に1回以上、地方や海外へ。各地のおいしい食べ物やお酒、素敵なホテルや旅館を発掘するのが趣味。好きな番組は『ブラタモリ』『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』。