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25歳の社長が考える若手農家育成システムとは。山梨県で若手就農希望者を支援する〈Bonchi〉

  • 2023年6月23日
  • コロカル
山梨県南アルプス市出身の25歳男性が、若者の就農を支援

山梨県南アルプス市に本社を置く〈株式会社Bonchi〉。果物専門の産直ECとして山梨自然塾をはじめとする多くの契約農家が自然農法などに取り組み、収穫全体の約15%しか採れない、希少な大玉桃や大粒シャインマスカットなど確かな技術で品質の高い果実を生産しています。

収穫全体の約15%しか採れない、希少な大玉桃

Bonchiが会社のミッションとして掲げているのが農業を次世代へ継承し、農業の未来を創造すること。若者の就農を支援する「Farm the FARMER.project」を行い若手農家育成もできる新しいエコシステムを創出し、日本の最高峰の果物で世界を魅了することを目指しています。

大粒シャインマスカット

代表取締役社長の樋泉侑弥(ヒイズミユウヤ)さんは、山梨県南アルプス市出身の25歳男性です。現在社員は5名ですが、20代前半のメンバーで構成されており、高齢化が進む農業を若い力で変えようとしています。

現在の農家平均年齢は67才まで上昇。農家超高齢化時代に突入しているなかで樋泉さんは若手農家を育成する仕組みづくりに奮闘しています。

農家を目指す若者の新規就農支援を拡大

農家を目指す若者の新規就農支援を拡大

これまで、「災害時手当」「後継者不足解消」「耕作放棄地再生」の3つの軸で農家を支援するプロジェクト「Farm the FARMER.project」を進めてきたBonchi。

今回、若手農家の新規就業に注力するため新たに農業法人「Earth Works」を設立しました。

ネットなどで35歳以下の新規就農希望者を募集し、Bonchiが契約する農家に直接就農できるという独自の就農ルートを提供。3〜5年のプログラムを経て個人で開業できるよう独立支援を実施しています。

通常、個人で農家として独立するには資金も時間も要し、若者が農家を目指すには障壁があるなかで、就農のリスクやハードルを大幅に下げた、いままでにはない新しい就農ルートとなっています。

農業に興味のある若者が「苗木オーナー」になれるオーナー券を販売中

実際に、2023年4月から新規就農者3名が、県外から移住し就農しました。

この新規就農者を支援する取り組みとして、現在〈Makuake〉にて、農業に興味のある若者が「苗木オーナー」になれるオーナー券を販売中です。例えば、桃の苗木は実が取れるまでは2〜4年の期間がかかることから、すでに成長した木ではなく、あえて「苗木」を提供することで、新規就農者は苗木を育てて実を収穫するまでの過程が体験できます。研修を経て農家としてデビューしたあとも継続して収穫に関わることができるのもポイントです。

2024年には、体験型観光農園〈Bonchi PARK〉をオープン予定

山梨に“泊まれる果樹園”をコンセプトにした観光農園 〈Bonchi PARK〉をオープン予定

さらに2024年4月には山梨に“泊まれる果樹園”をコンセプトにした観光農園 〈Bonchi PARK〉をオープン予定です。果物狩りや農業体験はもちろん、全国から集まる果物直売所や果物スイーツのカフェ、ドッグラン、野外サウナ、キャンプサイトなど、2ヘクタールの広大な農場でさまざまな体験ができます。Bonchiこうした施設をきっかに、一般消費者にも農業を身近に感じてもらう場を拡げていくことをBonchiでは目指しています。

information

Bonchi 

Web:〈Bonchi〉公式ウェブサイト

Web:〈Makuake〉ウェブサイト

writer profile

Riho Nakamori

中森りほ

なかもり・りほ●東京生まれ東京在住のフリーライター/編集者。仕事やプライベートで月に1回以上、地方や海外へ。各地のおいしい食べ物やお酒、素敵なホテルや旅館を発掘するのが趣味。好きな番組は『ブラタモリ』『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』。

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