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キャンプの恵み

Vol.153 キャンプと地方創生2

  • 2019年1月18日
  • (社)日本キャンプ協会

 昨年の冬、キャンプを題材としたテレビアニメ「ゆるキャン△」が放映されていました。
 ご存知の方も多いと思いますが、このアニメは、山梨県周辺を舞台に、キャンプ場でのアクティビティや野外料理などといったアウトドアの魅力と、それを身の丈に合った範囲で満喫する女子高校生たちのゆるやかな日常が描かれています。
 年末年始、帰省したついでに舞台となった場所を訪ねてみました。放映からかなり経っているので、聖地巡礼されている人はまばらでしたが、主人公たちが通う高校のモデルになった最寄駅から高校までの道のりや、高校の建物が忠実に描かれており、立て看板や無料の駐車場が完備されていました。地元の人にとっては、見慣れた風景ですが、アニメをみて、興味を持って訪れた人にとっては、新鮮な感動があるのかもしれません。

本栖高校
 昨年11月3日には、「第1回本栖高校学園祭」が、山梨・旧下部中学校でイベント開催され、500人もの人が参加したそうです。校舎では「ゆるキャン△」の資料の展示、校庭では郷土料理のほうとうなど、料理やグッズなどの販売される中、ワークショップが行われ、音楽祭では楽器のほかにキャンプ場で使うフライパンや鍋なども使い、演奏を盛り上げたそうです。ワークショップの最後はキャンプファイアー、町民とファンが焚き火を囲みながらアニメソングを口ずさみ交流を深め、宿泊希望の人たちは、校庭にテントを立てて1泊2日のキャンプを楽しんだそうです。

  このようなことがきっかけとなり、キャンプに興味を持ってくれる人が増え、さらに地方に足を運んでくれる人が増えることで、地域創生に繋がってくれることを期待しますが、一過性で終わらないようにするためには、地元の努力が必要だと感じました。ただ、地元に住んでいるとなかなかその魅力に気付けません。地方がそれぞれの特徴を活かし、自律的で持続的な社会をかたちづくること。魅力あふれる地方のあり方を築くこと。キャンプを通してそれが実現できないか、日本キャンプ協会と都道府県キャンプ協会で協力して、どうしたら社会の隅々にキャンプを届けられるのか、2019年度の大きなミッションと言えると思います。
 なお、今回紹介した「ゆるキャン△」第二期が1月8日(BS11)でスタートしました。キャンプのシーンも詳細に描かれているので、是非一度ご覧になってはいかがでしょうか。  

                             (あき) 

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