A: 2012年にカタール・ドーハで開催されたCOP18では、成果文書として「ドーハ気候ゲートウェイ」が採択された。最大の焦点だった京都議定書の改正については、第2約束期間が2013年1月1日から8年間となり、2014年までに各国の目標引き上げについて検討する機会を設けることが決まった。クリーン開発メカニズム(CDM)については、第2約束期間に参加しない日本などもプロジェクトに参加してクレジットを自国へ転送することはできるが、排出量取引や共同実施に参加してクレジットを国際的に獲得・移転することはできないことになった。一方、あらゆる国が参加する新枠組みに関する交渉を始めることとなり、その計画を確認した。途上国への資金及び技術支援や、長期資金支援の継続も決まった。
A: COP18が2012年にカタールのドーハで開かれ、日本からは環境大臣に加えて、外務・経済産業・環境・財務・文部科学・農林水産・国土交通の各省から担当者が参加した。最終日に採択されたドーハ気候ゲートウェイには、京都議定書の第2約束期間に参加しないという日本の立場が反映された。なお、日本は2009年に表明した25%削減目標を、COP18の時点では撤回しなかった。環境相は、日本が提案している2国間オフセット・クレジット制度の利点を訴えるとともに、モンゴルとの間で「環境協力・気候変動・2国間オフセット・クレジット制度に関する共同声明」に署名した。また、資金協力の実績などを説明した。