山岳写真家として、蝶の写真家として著名な田淵行男を記念した田淵行男賞。夏に安曇野にある田淵行男記念館で展示される。
その選考会があって、安曇野へ行ってきた。。
田淵の使った道具などの展示コーナーに、オオウラギンヒョウモンがあった。田淵は生態観察と撮影に主軸をおき、標本はほとんど採集しなかったと言われ、残っている標本もわずか2箱らしい。
その中にオオウラギンヒョウモンの巨大なメスがあった。オオウラギンヒョウモンはとうの昔に長野県からは姿を消した蝶で、当時も珍しかったと思う。その箱にはホシミスジの異常形などもあり、そう容易く採るることができるものではない。
展翅した標本は少数しか作っていないが、実際にはかなりの数の蝶を捕まえていたのだと思う
田淵は羽化したてのような蝶の絵をたくさん残しているが、これは標本を作らなければなし得ない、写真には撮影日があるのに標本にラベルが全くないのが不思議だ、おそらく蝶の標本は素材として作ったものだろう。(田淵行男記念館所蔵)
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