ノコギリクワガタは大きく湾曲した大顎を持つ格好良いクワガタだ。ブラシのような口は樹液をなめるのに都合のよい形だ。普段は体の中に引っ込めていていて見えないが、樹液のにおいをかぐと口を伸ばす。
ぼくは昔はノコギリクワガタは雑木林のクヌギの木だけにいる思い込んでいた。小諸に来てからも、最初のうちはクヌギの木だけを探していた。ある時偶然に河原のヤナギの木にいるのを見つけた。探してみるとクヌギの木よりもずっと確率良く見つかる。しかも、たいていオスとメスが一緒にいる。オスは大顎の下にメスを入れ、ほかのオスにとられないようにしっかりと守っている。クワガタムシの仲間はオスが樹液の出ている場所を守り、メスが来るとメスが樹液を吸っている間、メスを守る習性がある。写真を撮ろうと近づくと、ぽろりと地面に落ちてしまう。 都会の子供にとってはノコギリクワガタをつかまえることなど夢のまた夢だ。小諸では野生のものを見ることができるのだから、小諸の子供たちは幸せだなと思う。樹液のノコギリクワガタの闘いの動画はこちら
2007年に収録したNHKでファーブル昆虫記が再放送なります。2本で各90分です
ぼくは日本の昆虫の撮影と出演を担当しました。日本の舞台は小諸です。昨年も放映され評判が良かったようです。是非ご覧下さい。
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BSプレミアムカフェ ハイビジョン特集 ファーブル昆虫記 南仏・愛(いと)しき小宇宙 スカラベとシデムシ
2020年4月20日(月)午前9:00〜
2020年4月21日(火)午前0:45〜(深夜リピート放送)
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2020年4月27日(月)午前9:00〜
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