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海野和男のデジタル昆虫記

E-M1Mk3の使用感 

E-M1Mk3の使用感 
2020年02月23日

タイから21日深夜に戻る予定が、フライトキャンセルで昨日の夜になってしまった。
コロナウイルス関連で減便になった影響と思う。日本人入国禁止の国も現れるといった有様で、今後の海外取材に支障が出ないことを祈るのみである。
実はオリンパスに無理を言って、昨年12月からE-M1Mk3を使わしてもらっていた。E-M1Mk3を持ってペルー、マレーシア、タイと3カ国を旅した。小型カメラこそ海外での昆虫撮影に向くというぼくの考え方からして、この新機種は今か今かと待ちわびていた機種だ。
E-M1Mk2があまりにもよくできたカメラだったから、ものすごい新機能は元から期待していなかったが、新エンジンのおかげで画質や書き込み速度など、基本的な部分はずいぶん進化していると思う。大きな所では手持ちハイレゾ。これはE-M1 Xにあった機能だが、E-M1 Xでは画像エンジンを2つ積むことで実現したのが、E-M1 Mark3では1つの新エンジンで可能にしているのはすごいと思う。使い勝手もE-M1Xに勝るとも劣らない。成功確率はとても高い。
細かいところだがインターバルタイマーが9999枚まで可能になり、USBCでの給電も可能だ。これはあきらめていたので嬉しいことだ。けれど、マニュアルはなかったから、このことに気がついたのは1月のマレーシアの旅の後だった。
他にも細かいところに便利な機能が追加されたようだ。例えば星空AFなど。これはようやくあることに気がついたのだが、星空を撮る時に一番困るのがピントあわせだから、大変便利な機能と思う。モニター展開時にアイセンサーが自動的にオフとなる機能も選べる。これはモニターを開いて、カメラを体に付けると、モニターが消えてしまうのを防ぐ機能で、E-M1Mk2もファームアップで対応できるようだ。
proキャプチャーモードは基本変わらないが、処理速度は速くなったと感じる。風景を撮る人に嬉しいのは手持ちハイレゾが可能になったことだろう。画質モードにデフォルトでSF(スーパーファイン)も加わった。高感度は恐らく1段はよくなったのではと思う。iso6400の画像も追ってお見せする。
動画はFHD120fps、4K30fpsだが画質が良くなったような気がして、今回初めてジンメンカメムシが触角を掃除するシーンを4kで60mmマクロを使いマクロ撮影をしてみた。とてもゆっくりと掃除するので、2倍速にしてみたが、色が良く、G9で撮ったものより綺麗に見えた。ただFHD180fps、4K60fpsのG9は動画撮影では有利な場面が多い。
写真は60mmマクロで手持ち深度合成で撮ったジンメンカメムシ。(左の触角を動かしているので、そこだけだぶって写っている。これも面白いかもしれない。)
E-M1Mk3で撮ったジンメンカメムシの触角の掃除の動画をアップしました

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