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海野和男のデジタル昆虫記

ペンタックスSP ASAHI PENTAX SP 1964

ペンタックスSP ASAHI PENTAX SP 1964
2019年02月16日

 アサヒペンタックスSPは1964年に発売された。TTL露出計と言って、レンズを通った光を測光する当時の最新システム搭載のカメラであった。購入価格は確か50mmF1.4付きでが49800円(定価51000円、当時は安売りはあまり一般的でなかったと思う)。それでもニコンFなどの半額ぐらいだったと思う。
 当時、僕は都立青山高校の2年生。発売直後に親にせがみ、借金をさせて買わせたというとんでもない息子だった。買ったのは新宿東口のさくらやだ。当時はヨドバシカメラなどはなく、さくらやが唯一カメラ量販店であったと思う。
 このカメラで6月25日の誕生日に群馬県水上の奥でモノクロでウスバシロチョウを撮影したのが初めての昆虫生態写真となった。当時はマクロレンズなど持っておらず、50mmのレンズにテレコンを付けて撮影。これでフイルム上で1/5倍まで写せるから、何とか大写しができた。
 写真のベローズとベローズ用100mmはプロ写真家を宣言した1970年ごろよく使った組み合わせだ。ベローズ、レンズ共に当時、実際ぼくが使ったものである。この組み合わせは70年代後半までぼくのメイン機材であった。
 SPは測光の際に絞込みスイッチの押し上げ、絞りを絞ってから速攻する絞込み測光であった。これだとファインダーが暗くなるので見にくいのだが、1973年には開放測光ができるSPFが発売された。SPは大量生産された評判の良いカメラである。中古価格も完動品で1万円程度、交換レンズやアクセサリーも豊富で安い。M42のドイツ製レンズも使えるし、M42マウントの古い機種を1台という人にはお勧めの機種だ。このカメラで撮った写真はこちら

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