写真集『自然のだまし絵 昆虫の擬態』が近日発売になる。
擬態は学生時代からのぼくのテーマで、写真家生活のかなりの部分を擬態の撮影に費やしてきたから、とても嬉しい。
写真集はB5 ハードカバー 152ページと結構な大著。解説は付録のような形で全般的な解説を書いた。擬態に対する考えもまとめてみた。
本文はほぼ写真と短いcapだけで構成。撮影地や学名は索引代わりに最後に付けた。先日のカメルーンまでの写真を入れることができた。写真は約400点。
前書きから抜粋を載せておく。
1993 年に出版した写真集『昆虫の擬態』(平凡社刊)は結構な反響を呼んだ。ぼくが昆虫の擬態の写真を本格的に撮りはじめたのは1970 年だから、それまでの23年間に撮りだめた写真で構成した写真集だ。『昆虫の擬態』の出版から22年経ち、その間に撮影した写真も多く、今回、あらためて『自然のだまし絵 昆虫の擬態』を著すことになった。
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昆虫の色や模様、形態がその行動に結びつく法則のようなものがあるようにも思う。たくさんの写真を提示することで、そのような法則性も導くことができたらと考える。世界を旅し、できるだけ多くの擬態昆虫の写真を撮影し、自分なりに擬態について考え続けることができた結果としての本書が、読者の方々が生物の色や模様の不思議について考えるきっかけとなるならば、著者としてたいへん嬉しいことである。
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