先日に引き続き、今日の写真は1969年のランカゥイ島北岸の小道。
車の通る道は当時はなく。この道をまっすぐ歩けば1時間ちょっとの距離であるが、だいたい2時間ぐらいかけて昆虫採集しながら歩いた。道は海岸沿いに付いていて、時々海が見えたりする。マダラチョウやシジミチョウ、タテハチョウ(ユータリア)が多いが、シロチョウなどは少なかった。
この道が行き留まるところで,左に折れると村があって、ある家の庭の木で夢のような光景が繰り広げられていた。無数のアゲハチョウ類が次々と花にやってくるのであった。
いったいこのチョウはいつ蛹になったものなのだろうか。12月から3月頃までが最も乾燥が激しいわけだが、恐らく、10〜12月頃に蛹になり,蛹で休眠したのではないかと思う。落葉植物を食べるチョウはこの季節は少ないと思った。常緑樹を食べるマダラタイマイなどのアゲハ類が極めて多いのは,そんな理由によるのかもしれない。
マレー半島中部以南は熱帯雨林気候だから,雨が降らなかったら蝶はとても少なくなるが、モンスーン気候では様子が異なる
海野和男写真事務所へのご連絡、小諸日記へのご意見
プロフィールページのアドレスへ
掲載情報の著作権は海野和男写真事務所に帰属します。
Copyright(C) 2025 UNNO PHOTO OFFICE All Rights Reserved.