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海野和男のデジタル昆虫記

E−P5を使ってみる

E−P5を使ってみる
2013年07月11日

 オリンパスから先頃発売されたE−P5を使って見た。
ぼくは最近のオリンパスの機種ではE-PL5が気に入っていた。それはスモールAF枠があることが大きい。それでOM-Dより気に入っていたが、ストロボが同梱されるが、外付けであるのが難点と思っていた。
 今度のE−P5も同じだと思っていたので、最初は興味がなかったのだが、ストロボが内蔵されていることを知り嬉しくなった。スモールAF枠もある。さらに1/8000までメカニカルなシャッターがある。オリンパスは明るい単焦点を出しているが、今までシャッターが1/4000までしかなかったので、真っ昼間に明るいレンズを開放で使うことは難しかったのだ。
 1/8000までのメカニカルなシャッターなら幕速が速いはずだ、もしかしたらストロボ同調速度も上がっているかもしれない。スペックを見たら1/320までストロボが同調するとある。
 試しに他社のストロボ(純正はストロボを付けた段階で、フルシンクロフラッシュを使わない限り1/320までしか同調しない)で実際何分の一まで蹴られないか確認した。1/400はまったく蹴られない。何と1/500でも上部がわずか5%程度蹴られるに過ぎない(3:2にすればまったく蹴られないと思う)。これは野外でフイッシュアイなど(マイクロフォーサーズでは残念ながらオリンパス製はフォーサーズ用をアダプターで使うのみだが・・・)でストロボを使うぼくの撮り方には使えそうという結論。
 十字キーで絞りを変更したりするのに慣れている人には余計な機能かもしれないが、ようやく2ダイアルになった。シャッター速度と、絞り値がダイアルで選べるようになったのだ。この当たり前のような機能が、今までのペンにはないというのが、昔から一眼レフを使っている人には使いずらい点だった。だからサブ機としてPモードで使っているカメラマンも多いはずだ。
 PENシリーズはストロボのマニュアルやRCモード(外部ストロボをコントロール)など、プロにとってありがたい機能が下位機ですらかなり充実しているのだから、本格的に使いこなしたい人も多いだろう。絞り、シャッター、露出補正といった、カメラの基本メニューが使いにくいというのがぼくのPENシリーズへの不満点だったから、これが一気に解消されるのは大きい。
 別売のVF-4はかなり大きい。そのかわりファインダー内も大きいわけだ。EVFは何故もっと大きくしないのかと前から思っていたが、それが実現した。のぞいた感じはフルサイズ機のファインダー並の大きさに感じられる。
 防塵防滴をのぞけばOM-Dよりかなり使いやすそうだ。デジカメは新しい機種が良いのが当たり前だが、ユーザーとしては一年足らずでどんどん良くなるのは痛し痒しではある。

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