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海野和男のデジタル昆虫記

Lytroを試す

Lytroを試す
2013年02月13日

 一回のシャッターでピントを換えた写真が撮れるという夢のようなカメラが実はある。Lytroというカメラで日本では発売されていない。ライトフィールドカメラといって、1回シャッターを押して,後から任意の場所にピントが合わせられるというカメラ。価格は5万円に満たない。
 このカメラの画像はパソコンで見るか、またはLytroのページにアップして、blogやFacebook介して共有という楽しみ方しかできない。ぼくにはjpgで書き出しができないのがいささかつらい。どれくらいの画素数があるのかも公表されていない。画像は20mbほどもあるが、それは画素数が大きいからではなく、様々な情報が記録されるからだろう。Lytroのページの画像を見ると100万画素強かなとぼくは思う。
 産業用には似たライトフィールドカメラがある。Raytrix社のカメラである。300万画素の静止画が撮れるそうで価格は桁が違って250万円ぐらいらしい。
 Lytroでやりたいのは野外で虫を1枚撮影し、あとからパンフォーカス画像を作ることだ。けれど、jpg書き出しができないから,スクリーンショットで行うしかないが,ニジイロクワガタをパソコンの上に置いて試してみた。
 撮影した画像の任意の点をクリックすると、そこにピントが合う。上は脚をクリックした画面。このようにして7枚の画像を作って、深度合成をしたのが下の写真だ。
 昨年の今頃、webサイトから買おうと思ったら,日本には送らないとのこと。そこで知人を介してアメリカで購入してもらうように頼んだのだが、それがようやく手に入ったという次第だ。思い立った時が旬で、1年も経ってしまうと、興味はだいぶ薄れてしまう。それでもコンピューター上でみるにはとても面白い。
 最近はアマゾンでもLytro の並行輸入品を45000円程度で売っている。
 Tough TG-2に魚露目を付けて撮影したカレハカマキリの動画をアップしました。

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