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海野和男のデジタル昆虫記

キイチゴとキンポウゲの花の紫外線写真

キイチゴとキンポウゲの花の紫外線写真
2012年05月16日


 キイチゴとキンポウゲの花の紫外線写真写真を撮影。左のキイチゴの白い花は中心部のみ紫外線を吸収している。スジグロシロチョウが盛んに訪れていた。
 右のキンポウゲはベニシジミなどは来るがそれほどチョウがたくさん来る花ではない。中心部はキイチゴよりも紫外線吸収が強く,モノクロのUV写真では極めてはっきりとした蜜マークを見せる。けれどチョウも紫外線のみ見ているわけではなく緑、青、紫外の三原色で見ていると思われる。
 試行錯誤の上考えついた方法つまり、紫外線写真はモノクロで撮り、カラー写真のチャンネルを分解し赤を削除、緑を赤に,青を緑に、UVを青に当てはめて再合成した画像だ。どうしてこんなに色が違うかと言えばグリーンや青の反射率がまったく違うからだ。キンポウゲでは青チャンネルが極めて強く花全体が吸収している。また緑チャンネルの反射も非常に強い。
 この方法は昆虫の紫外線を可視化するのに有効な手段の一つと思う。参考に青、緑、赤のそれぞれのモノクロ写真を前のページにアップしてあるので、写真をクリックして前に戻って見て欲しい。
また今日発売の365日出会う大自然 昆虫には12種類の花のノーマルと紫外線写真の組写真が載っている。その写真は紫外線を良く通すCCDを搭載していた大昔のカメラで撮影したものだ。その時はチャンネル合成など考えずにすみ、面白かったのだが。

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