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海野和男のデジタル昆虫記

高速度ビデオカメラのオペレーション

高速度ビデオカメラのオペレーション
2011年12月29日

 高速度ビデオカメラを野外で使うためには様々な制約がある。
まず電源。高速度ビデオカメラは、基本的に室内撮影を想定しているからAC電源が必要。このカメラの場合はDC16Vで動く。他の高速度ビデオカメラも機種により16Vだったり24Vで動作する。それに対応するバッテリーを使えば、勿論野外でも使える。
 だが、バッテリーは重い。昨年使ったカメラではプロ用ビデオカメラ用のBP2個で1時間持たなかった(古いバッテリーのせいもあるかなと思うが)。昔は自動車用のバッテリーを用いていたからバッテリーだけで7kgほどあった。それでも2時間ぐらいの撮影が可能ぐらいだったから。発電機を使う場合も多い。
 このカメラは、高速度ビデオカメラとしては電気を喰わないのではと期待している。HDが撮れない前機種ではパソコン用のバッテリーで約1時間稼働した。今回もパソコン用の外部電源のバッテリー(2万円弱)を電圧を変換して用いることにした。はたしてどれくらい持つのだろうか。1時間以上は持って欲しいと思っているが、このあたりは使ってみないことにはわからない。まだ電圧を変換するプラグがないので不明である(これも既製品が使えるかは、届いてみないと不明、とりあえず2種類注文した。だめだったら、根本考え直さねばならない)。
 バッテリーもカメラに装着できるようにした。見た目、注文製作のカメラのようになった。総重量は計っていないが3kgほどではないかと思う。
 もう一つはモニターと録画装置が必要だ。できるだけシンプルにということで、録画装置はモニターをかねられるパナソニックのメモリーカードレコーダーを使用(実売20万程度)。これも別の電池が必要。1本で3時間ほど使用可能だ。こちらはすこぶる使い勝手がよいことがわかり一安心。
 カメラをHD-SDI端子でメモリーカードレコーダーにつないで録画する。録画はリアルタイムでできるので、録画をcheckしながら、そのまま落とせばよい。メモリーは8GBで700コマ秒で約9秒撮影可能だ。(それをフルに落とすと、3分以上の映像になり、実時間で録画できる。イーサーネット経由と比べれば、時間は大幅に節約できる)。このカメラには520x480(カシオのF1に近い画素数)で2000コマというモードもあり、そのモードで約12秒撮影可能だ。
 今回のシステムでうまくいったのはメモリーカードレコーダーの装着、いかに軽く使いやすく、そして安く取り付けられるかが悩みだった。最初は特注品(6万円)を使うつもりだったが、それが相手側の都合で中止になったのが幸いした。現物がきてから、あり合わせの部材で組んでみたら、とてもうまくいったのだ。定評あるキルク社のマクロストロボ用のアーム(約2万円)がぴったりだった。
 実はこのアーム、マクロストロボには一度も使っていない。ぼくはスチールでは、こういった道具にあまり凝らずに、手持ちでストロボ発光させるから、まあいいかと流用することにした。(実はカメラに付けるアダプターを買い忘れ、付けられないという状態だったのだ。それでそのままほってあったのだが、今回、他の三脚プレートをちょっとやすりで削って取り付けられるようにした。)ストロボは手持ちでもいけるが、メモリーカードアダプターはライブビューも兼ねるので、やはり一体型になっていないと不便だ。
 メインレンズにはニコンの10.5mmをチョイス。約2.7倍の焦点距離になるのでかなり大きく写せるし、歪みはほとんど気にならない。本格的稼働は2月下旬のマレーシアだ。ぼくにとって夢のカメラだから、E-PL3のファンタジックフォーカスで撮ってみた。

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