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海野和男のデジタル昆虫記

雨の中のカンザクラ

雨の中のカンザクラ
2007年02月18日

 今日の東京は雨。カンザクラが雨に濡れていた。花もだいぶ散りはじめた。
 しばらく小諸に戻れない日々が続いている。今週も大阪で写真の審査、東京でもSSPの写真展の審査などが続く。
 昨日は湊和雄さんの発案で昆虫写真家の新開孝さんの壮行会があった。藤丸篤夫さんも参加。プロの昆虫写真家4名がそろったことになる。
 新開さんは昆虫の生態を独特のカメラアイで記録し続けてきた。3月には宮崎県に移る。やはり昆虫にこだわるならば庭がフィールドになるような所に住むのが一番だ。インターネットがあれば、地方にいても特に不自由はない。日本のファーブルを目指すのであろうか。
 新開さんは昆虫写真家という言葉にこだわっておられるそうだ。ぼくのプロフィ−ルに自然写真家とあるのをどこかで見たそうで、何でですかというようなことを訪ねられた。
 いったい誰が最初に昆虫写真家を名乗ったのかという話題になった。さてそういわれてみるとぼくにもわからない。ぼくは昆虫写真家、自然写真家、ただの写真家と言ったり、かなりいい加減だ。使い分けているというわけでもない。昆虫を撮っているから昆虫写真家と言うことが一番多い。
 あらためてデジタル昆虫記のプロフィ−ルを見ると昆虫写真家、海野和男の活動を紹介します。とあってクリックしたプロフィ−ルの本文には昆虫を中心とする自然写真家とある。特に考えてそうしているわけではないからやはりいいかげんだ。それでも思い出してみると、昔は昆虫写真家と言いづらく、何撮っているんですかと聞かれて、花とか虫とかと答えたこともある。
 まあ昆虫に限らず、視点をどこにおいてものを見るかというのはとても大切だと思う。それが僕たちの場合は昆虫であるわけだ。昆虫写真家というのは他人に対してのアピールや、自分を鼓舞するために名乗るもなのだと思う。ぼくは昆虫にはこだわるというより、それしかないと思ってやってきた。
 昆虫の生き方が様々あってそれが面白い。そして昆虫の世界から人を含めた生き物の世界を考えるのがまた面白い。
 昆虫写真家と名乗った方が相手が何者かを理解しやすいと思ったら昆虫写真家と言えばよい。肩書きとはそんなものだと思う。けれど皆が使い続けることで昆虫写真も写真の一分野として確立してきたのは確かだろう。ちなみに自然写真家、ネイチャーフォトグラファーと堂々と言いはじめたのは確かぼくと同年代で若くして亡くなった木原和人さんだ。
D80 18-200VR

◎「昆虫写真家への道」は2007年1月のメニューからどうぞ

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