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海野和男のデジタル昆虫記

ベニイトトンボ

ベニイトトンボ
2006年09月09日


 昔はベッコウトンボの産地としても知られていた蟹ケ池。隣接地にグリーンピアという施設ができ、ベッコウトンボは見られなくなってから久しいらしい。そのグリ−ンピアの跡地に明徳義塾の竜国際キャンパスがある。
 明徳義塾は海外からの留学生を多く受け入れたり、基本は全寮制というユニークな教育で知られる学校だ。今日は明徳の中学校で講演会があり高知へ来た。
 講演をしたのは本校で、蟹ケ池のある国際キャンパスとは違う場所だが、驚いたのは学校の敷地が山に囲まれた自然豊かな地域にあることだ。
 講演の後、蟹ヶ池に案内していただいた。蟹ヶ池そのものも現在はキャンパスの一部になっている。蟹ヶ池は樹林の発達した丘陵に囲まれた海に近い池だ。まわりの植生が豊かで、今まで訪れた場所では、静岡の桶ケ谷沼をちょっと小さくしたような環境だ。桶ケ谷沼はベッコウトンボの産地として知られているから、ここに昔はベッコウトンボがいたというのは納得だ。
 ベッコウトンボの生息にはこうした環境の池のほか、成虫がえさをとる広い草地が必要だ。おそらくは、その草地がグリーンピアになって、ベッコウトンボはいなくなってしまったのではないだろうか。
 池を一周すると、どこにでもいたのがキイトトンボ。そしてベニイトトンボの多い場所、モノサシトンボの多い場所などがあった。ベニイトトンボは暖かな地域のイトトンボだ。ベニイトトンボに出会ったのは桶ケ谷沼以来かなと思う。E-500に35マクロ+EC14だけを持ってきていたので何枚かシャッターを切った。(8日撮影)


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