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海野和男のデジタル昆虫記

アトリエのヤママユ

アトリエのヤママユ
2006年08月20日


 アトリエのヤママユは今がピーク。今年は例年よりやや遅い。
 今日は、ベランダで食事をしていたら次々とヤママユガ飛来する。ヤママユの飛来は夜9時頃と、深夜2時頃にも多いようだ。オスがメスを求めて飛ぶのがその時間なのだろうか。
 写真はたくさんのヤママユがアトリエのベランダに飛来する様子、といいたいところだが、その様子を彷彿させるように、たくさん撮って合成したものだ。イメージとしてはピークには10分ぐらいの間にこれぐらいの数が来る。それにしてもどうしてこんなに簡単にヤママユの飛翔がたくさん撮れるのか不思議に思われるかもしれない。実はぼくの背面に明かりがあって、その明かりにヤママユが集まってくるのだ。(下の写真)
 科学写真の場合、合成した場合は合成した旨をちゃんといわねばならない。けれど合成と思われてしまう合成でない写真もあるからやっかいだ。たとえば、このコウモリの写真、ヤママユの写真の後で見せられたら、合成と思われるだろう。けれど、この写真は合成ではない。
 デジタルになって、合成ができるから信用できないという人もいるが、大昔から写真には合成が結構多い。アナログでも焼きの時に合成はできるし。印刷なら簡単なことだ。テレビでもクロマキー合成というのがあり、日常的に使われている。ただ、そういったことがデジタル時代になり、あまりにも身近になっている。これは憂慮すべき問題でもあり、また新しい写真のあり方として面白い側面もある。
E-500 8mm+EC14 ストロボマニュアル
撮影方法は、ピントはすべて50cmぐらいに固定。超広角の深い被写界深度震度で30cmから1m位までピントが合う。ノーファインダーでヤママユガ来たらシャッターを押す。別にヤブキリの写真をヤブキリが左下に小さく写るように同じレンズで同じフォーカスで撮影。両方ともバックが闇だから、ヤママユををそのまま丸く切り抜いて、ヤブキリの写真の闇の部分に貼り付けただけだ。ヤブキリはガを食べに現れたものだ。
 

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